ぷちりぽ.その２０２【太平洋側】
前回、東京から札幌に向かう飛行機からの風景を紹介しました。その中で、太平洋側はどんな風景なのか？と書きました。
５月の２３日に札幌から戻る飛行機で、１Ｃという席が割り当てられました。千歳空港を発つ時は曇っていたし、Ｃの席は通路側だし、何より仕事等をこなして疲れてもいたし、さほど考えずに着席していました。人々の機乗が終わっても１ＡとＢには誰も着席しません。１Ｃは乗務員の動きにそこそこ影響を受けます。そこで、離陸後に係の方に了解をもらって、Ａの席に移動して眠っていました。
しばらく眠り、目を覚ますと、眼下は一面白い雲です。ところがやがて、雲が切れてきました。東京に近づくにつれ、晴れていく様子です。心の中がざわめきはじめました。「もしかすると、東北の太平洋側が見えてくるのではないか？」と…。目をこらして眺めていると、雲がどんどん少なくなり、やがて左方遠くが青い海であることが判明してきます。前方には、太平洋の海辺らしきラインも現れました。じっと眺めていると、港のような風景です。だがその港には、堤防らしきものがない感じです。何か海と陸の境界がぐちゃぐちゃした感じです。街並みと思えるような、雰囲気もありません。一応写真は撮ってみました。でもここでは紹介しません。どの県のどの辺の町か港かは、解りません。心が重く、胸が押しつぶされるような感情が湧きます。おそらくぼくには、まだちゃんと向き合う覚悟がないのだろうなぁと、そう思えました。
復興に貢献するために、ボランティアに行ったり、観光に向かったり、大勢の人が東北を訪れています。みんな偉いなぁ。いったいぼくは、いつ覚悟が持てるのかな？
＜今回のきっと＞
きっとオートバイで行くとか、夏休みを××日に取って行くとか、行ってどこを見るとか、何をするとか。具体的に計画していく中で、覚悟ができるんでしょうね。
