kebaneco日記

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国をひとつにするもの

2006年06月15日 | 折々の話題
こないだの日曜日のサンデープロジェクトの受け売りなんだけど・・・

オーストラリアのサッカーが強くなったのは4年前日韓共同開催のワールドカップがきっかけだったのだそうだ。イギリスからの移民(島流しの刑の人たち;苦笑)の国オーストラリアには、当然昔からサッカーが無かったわけではない。でも気持ち的にわだかまりがあったりして、ラグビーにオージールールなんぞ作って独自ルールでのゲームをしオーストラリア大陸内で人気を集めていた。でも一方で実はイギリス云々のしがらみの無い国からの移民が続々とやってきていたので、彼らによって細々とサッカーはプレーされていた。たしかに今回のオーストラリア代表選手の苗字、アングロサクソンとは言いがたい名前が結構ある。そっか、そ~ゆ~ことか。

4年前のワールドカップはオーストラリアにとって時差が無い地域で開催された最初のワールドカップとなった。期間中の国民の盛り上がりに首相はひらめいた「これじゃ!」と。サッカーは実は国民的スポーツだったのだ、みんなでいっしょに盛り上がれるじゃないか、こりゃいけるぞ、国を挙げて盛り上げるべ~と。

以来国家プロジェクトとしてサッカーを盛り立ててきた。カンタス航空なんか、今回のワールドカップ出場がかかっていたプレイオフでアウェー戦の地ウルグアイから専用機(マッサージ台なんかがついている)を飛ばして、試合の数時間後にはテイクオフ、あまり高いところを飛ぶと筋肉の疲労が取れないってことで燃費が悪かろうがなんだろ~が、低いところをゆるゆると飛んで帰ったそうな。さすが資源大国!

おかげで豪州代表は翌日ゆっくり地上で休憩、その次の日からホームでの決戦に備えるという理想的なスケジュールが可能になったらしい。一方一般乗客と一緒に定期便で飛んできたウルグアイ選手は試合前の練習日ゼロ。結果はオーストラリア、見事南米代表を破ってのワールドカップ本選出場。定期便で一般客と一緒に移動する日本代表と比べても偉い違いじゃ。国の支援ってそ~ゆ~ことなのね。

日本は愛国心教育とかいってるけど、それって学校で教えるものなのか?国民が一緒になって盛り上がれること、「う~、勝ってよかった~。この国の国民でよかった~」って思えるシーンをひとつでも多く作ること、そういうのこそ最大の「愛国心教育」ではないだろうか?愛国っていわれても一体何に愛情を持てばいいのかわかんない。それを学校でやろうとするのだから始末が悪い。「国に対する白紙委任状を出す都合のいい選挙民」を作る教育になっちゃうんじゃないの?不気味~~

みんなで気持ちをひとつにできて、みんなが一体感を持てる場をひとつでもたくさん作ること、そのために政府としてサポートすること、それこそが国民をひとつにするってことに繋がる、要は真の意味での愛国心に繋がると思う。

お金がかかる?飛行機チャーターするのと九州に新幹線作るのと(またはいらない高速道路作るのと)どっちが高い?どっちが国民に「この国の人たちこそが’今’を共有している人たち!」って実感させてくれる?隣近所という地域社会を超えて盛り上がれるイベントなんて数少ない。そこに向けてグローバルスタンダードで戦える日本人を育成することにはそんなハチャメチャなお金はかからないはず。

投資ファンドにお金拠出するのはまぁどうかと思うけど、政治家や役人は投下資本の効率もっと考えて欲しい、と思ったkebaなのさ。

写真はサッカーを高みから見物してそれなりに飼い主の反応も含めて楽しんでいるケバさんです。

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