営業論(5):IT活用による営業戦略
インターネットの普及と汎用化は、ないない尽しのベンチャー企業にとって、大変重宝なツールである。
特に、最近のブロードバンド・Web2.0時代では、ネット活用の巧拙がベンチャー企業の生命力を決めると言っても過言ではない。
企業がメディアに掲載されたりした場合、まず興味を持っていただいた方々は、通常ネット検索でホームページ(HP)を探す。逆に、こちらから新規営業に行く時、事前に必ずその会社のHPを閲覧していく。こうした行動も、もはや一般常識となっている。
私自身もHPも見ないで来る営業マンとは、今後あまり付き合いたいとは思わない。逆に言えば、HPをどう作り込んでいるかで、その会社のセンスも分かってしまう。
ベンチャー企業としては、いかにHPの作成に極力お金を掛けないで、魅力的なものを作るか。これが立ち上げ時の大きな作業の一つである。
また、HPを通じて、いかに継続的かつ有意義な情報を提供し続けるか。この点もベンチャー企業のトップは常に気にして、現場を鼓舞しながら、情報発信に努めねばならない。
時代がどんなに進んでも、「Face to Faceの対話」や「足で稼ぐ営業」は大切であり、無くならないと思うが、同時に、ITの力と可能性の大きさを経営トップが理解し、活用できるか。特に、人材の不足しているベンチャー企業の場合は、なおさらであろう。
ITを活用した営業戦略論は、まだこれから進化し続けていくことだろう。否、その進化の先頭に立ち続けるぞ、という強固な意志を持ったベンチャー企業こそが、生き残っていけるのかもしれない。
今回で5回に亘って展開した営業論を終了し、次回からはベンチャー企業の「組織論」に入りたい。
(次回に続く)
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