再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

末吉竹二郎さんのお話を聞きました!

2008-03-02 14:13:25 | チャット

先週金曜日に、末吉竹二郎さんのお話を聞く機会がありました。

末吉さんは、有名人なのでご存知の方も多いことでしょうが、現在国連の環境金融イニシャティブ特別顧問をなさっており、エコファンドの創設など、金融の専門家として環境問題に取り組まれている方です。

そこでは、いろいろな刺激に富んだお話が聴けましたが、以下の2点が特に印象に残りました。

第一は、「日本の温暖化問題への取組は、欧州と米国の狭間で、極めて低い国際的な評価しか受けていない」というお話です。

Perception Gap

こう呼んでおられましたが、地球温暖化関連の国際会議の場で、残念ながら日本の地位はどんどん落ちて行っている現実に危機感を表明されておりました。これに対して、「日本の省エネ技術は世界一だとか、こんなに優れている」という過去の説明(言い訳)だけでは、これからの国際対応では駄目であり、「これから何をどうしていくべきかという世界が認めるビジョンを提示すべき」との主張でした。

第二は、「地球温暖化防止」という言葉があるが、すでに「防止」というステージではない。「温暖化は確実に進行しているという前提で、それをいかに最小限で食い止められるか」という視点で、世界を巻き込んだ議論をして、具体的なアクションを起こしていくべきだという主張です。

どちらの主張も、日本という国を常に外から見ていらっしゃる方だからこそのものであり、大変新鮮かつ示唆に富んだものでした。

「わが国省エネ技術をいかに世界に売り込むか?」という最近の私のテーマを実践していく上でも、大いに参考にさせてもらいました。

なお、末吉さんは、先ごろ政府が発表した「地球温暖化問題に関する懇談会」のメンバーにも選ばれたようで、ぜひともグローバルな視点からわが国の目指すべきビジョンと戦略の構築をお願いしたいものです。

今後とも、末吉さんの言動や活動には注目し、学ばせていただきたいと思っております。

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実体験に基づいた起業論(14)

2008-03-02 13:43:06 | 連載:実戦的起業論

営業論(3):ベンチャーがいかに仕事を取っていくか?

信用や実績ない状態から、ベンチャー企業がいかに仕事を確保していくか?

どんなに技術が優れていても、ビジネスモデルが完璧でも、やはり会社の知名度がないのは、決定的に営業上は不利である。

そこでまずは最重要視すべきなのが、やはり人的なネットワークであろう。

誰それからの紹介があるとないとでは、営業相手の対応が違ってくる。普通は、電話などで会う約束など、簡単に取れるものではない。ましてや相手が営業上のキィーパーソンとなると、大概は多忙であり、まったく聞いたこともない企業からの売り込みに貴重な時間を割いてはくれないものである。

こういう時に頼りになるのが、人脈である。一言、口を利いていただくだけでも、大変な威力である。

ベンチャー企業を創業しようと思っている者は、日頃から、人脈形成に力を注ぐべきである。ただし、誤解があるのは、セミナーや勉強会などで名刺交換さえすれば、それが人脈になると思っている人が少なからずいる。そんな甘いものではない。

GIVE & TAKE

まさにビジネス上の人脈とは、この原則に則ったものではなければ、いざという時に役には立たない。

むしろ、人脈づくりの要諦は、まずはGIVE & GIVEから始めるべきなのかもしれない。そのぐらいの覚悟があってもいいくらいだろう。

なかには、TAKEだけが先行する人も散見されるが、こういうビジネス上のバランスを欠いた人とは、一緒に仕事をしたくないものだ。また、ビジネスで大切な相手には、自分がそう思われないように、最大限の配慮が必要である。

したがって、私は学生時代や前職時代の友人達は、原則、ビジネス上の人脈には入れていない。なぜなら、友人とは「GIVE & TAKE」の世界を共有したくないから。時に「TAKE & TAKE」や「GIVE & GIVE」であっても許しあえるのが友人だと思っているからである。

(次回に続く)

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