祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
かの有名な平家物語の一節。
この「諸行無常」について、宗教学者の山折哲雄氏は、以下の三原則として解説されております。
1.地上に永遠なるものはない!
2.形あるものは、必ず滅びる!
3.人間は生きてそして死ぬ!
そして、平家物語は、次のように続きます。
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もつひには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ
われわれの精神性の原点は、まさにここにあるのではないでしょうか。
その上で、「今この時を生き切る」という覚悟が必要なのでしょう。