なぜこの時期に?
国民は民主党の政権交代に期待して、票を投じた。その最初の通年予算審議が主題である新年国会が来週月曜日から始まるこの時期に。なにか深くて暗くて、恣意的なものを感じざるを得ない。
現職の衆議院議員でもある元秘書は、6年以上も前の政治団体会計処理について、その適正かどうかを追求されている。当時は地元の実力者とは言え、小沢氏も野党議員。今の立場とは大違い。
一向に懲りないゼネコンの談合があったのか、なかったのか。
そんなある意味古いことで、新政権が進めようとしている新しい政策がすべてパーになるようなことになれば、一体この国はどうなってしまうのか。
もちろん、もし金銭授受が仮に本当だったとすれば、それは決して許されることではないかもしれないが、そのことのみで折角政権交代して新しくスタートしたばかりの政治体制がつぶれてしまわないか。それが最も心配である。
期待はずれに終わった細川政権の時のようにならないことを祈りたい。
そのためには、ここは大変つらいであろうが、鳩山総理も全閣僚も、民主党議員全員も、小沢氏も、石川氏も、今回のピンチをなんとか凌いでもらいたい。
決して、民主党擁護のつもりで言っているのではない。ただ、新しいことを受け入れることが苦手で保守的な日本人がやっとの思いで選択した新しい政権に、もう少しチャンスと猶予を与えたいだけである。
もっと有体に言えば、「今こんなことやってる時じゃないぞ」と主張したい。言い知れぬ怒りのようなものが湧いてくる。