世間では関西電力の大飯原発の再稼働問題がかまびすしい。
政府の対応は、一見手順を踏んで進めているようではあるが、今夏の電力需給不足への応急的な対応姿勢が否めない。政府の再稼働止む無しという雰囲気が余計に地元のみならず国民の不信を生んでいるのだ。
また、地元という概念も、今までとはまったく異なるものとなっていることを知るべきではないか。もはや原発の問題は、立地自治体およびその県だけの問題ではない。
大飯原発の場合は、大飯町と福井県だけの問題ではなく、京都府や滋賀県、さらには琵琶湖の水を飲料水として使っている近畿圏一円の自治体が地元的な位置づけとなっている。
私はこのような地元の概念すらも、すでに間違っていると感じている。つまり、今や原発の問題は、日本国民全員が地元意識を持つべきであり、すでに持っている方がからに居るのではないか。
もっと言えば、世界の情勢では原発は必須となっている。特に、アジア等の新興国では、原発なしでは経済成長は望めない。もし、中国で原発事故が起これば、それは対岸の火事では済まされない。当然、黄砂以上に、日本にも大きな影響がある。
こう考えると、極東の小さな国の日本だけが脱原発をしたとしても、それで安全安心が確保できるというのは、あまりに島国根性極まれりではないだろうか。
だからこそ政府の対応は単に関西における地域的な対応から、一原発の再稼働を議論するべきではなく、むしろグローバルな視点を加味しつつ、日本国全体として再稼働に対するというよりも、原子力技術全体をどうしていくのかという議論を深めていき、早急に一つの方向性を出すべき時に至っている。
その上で国民の全員は無理にしても、その大半が納得できるのであれば、再稼働止む無しということにならざるを得ない。その場合、国民全体が原発のリスクを認知し受容し、今までとは違った仕組みで安全運転への監視を強めて行かねばならないことは当然である。
そのような前提に立った対応が今の政府にはできていないところに、大きな問題があるのではないか。
私は個人的には、消費税の問題や、ましてや大臣の資質の問題などよりも、もっと深刻かつ重要な問題だと思うのだが、今この問題に先頭に立って真正面から解決して行こうというリーダーが不在であることも、この国の不幸である。
まず大前提として、この国の長期的に明るい未来を冷静に考えた場合に、原発を再稼働させていくことは不可欠ではないのか。ただし、もう絶対にあんな悲惨な事故は起こしてはいけないのも当たり前である。その事故は、日本国内だけではなく、世界中の原発で起こしてはいけないのだ。
そのためには日本は何が必要で何をすべきなのか。身体を張ってこの国のエネルギー政策の根本を構築して行くリーダーを切望したい。そうでないと本当にこの国のみならず、地球全体の将来は暗いものとなる。
そして、われわれ日本国民は、このようなリーダーを支えていかなければならない。ただし、相当の反対は予想される。
今こそ、未来から「エネルギー・電力の鬼」とでも評されるような腹の据わったリーダー像が必須なのだが。
政府の対応は、一見手順を踏んで進めているようではあるが、今夏の電力需給不足への応急的な対応姿勢が否めない。政府の再稼働止む無しという雰囲気が余計に地元のみならず国民の不信を生んでいるのだ。
また、地元という概念も、今までとはまったく異なるものとなっていることを知るべきではないか。もはや原発の問題は、立地自治体およびその県だけの問題ではない。
大飯原発の場合は、大飯町と福井県だけの問題ではなく、京都府や滋賀県、さらには琵琶湖の水を飲料水として使っている近畿圏一円の自治体が地元的な位置づけとなっている。
私はこのような地元の概念すらも、すでに間違っていると感じている。つまり、今や原発の問題は、日本国民全員が地元意識を持つべきであり、すでに持っている方がからに居るのではないか。
もっと言えば、世界の情勢では原発は必須となっている。特に、アジア等の新興国では、原発なしでは経済成長は望めない。もし、中国で原発事故が起これば、それは対岸の火事では済まされない。当然、黄砂以上に、日本にも大きな影響がある。
こう考えると、極東の小さな国の日本だけが脱原発をしたとしても、それで安全安心が確保できるというのは、あまりに島国根性極まれりではないだろうか。
だからこそ政府の対応は単に関西における地域的な対応から、一原発の再稼働を議論するべきではなく、むしろグローバルな視点を加味しつつ、日本国全体として再稼働に対するというよりも、原子力技術全体をどうしていくのかという議論を深めていき、早急に一つの方向性を出すべき時に至っている。
その上で国民の全員は無理にしても、その大半が納得できるのであれば、再稼働止む無しということにならざるを得ない。その場合、国民全体が原発のリスクを認知し受容し、今までとは違った仕組みで安全運転への監視を強めて行かねばならないことは当然である。
そのような前提に立った対応が今の政府にはできていないところに、大きな問題があるのではないか。
私は個人的には、消費税の問題や、ましてや大臣の資質の問題などよりも、もっと深刻かつ重要な問題だと思うのだが、今この問題に先頭に立って真正面から解決して行こうというリーダーが不在であることも、この国の不幸である。
まず大前提として、この国の長期的に明るい未来を冷静に考えた場合に、原発を再稼働させていくことは不可欠ではないのか。ただし、もう絶対にあんな悲惨な事故は起こしてはいけないのも当たり前である。その事故は、日本国内だけではなく、世界中の原発で起こしてはいけないのだ。
そのためには日本は何が必要で何をすべきなのか。身体を張ってこの国のエネルギー政策の根本を構築して行くリーダーを切望したい。そうでないと本当にこの国のみならず、地球全体の将来は暗いものとなる。
そして、われわれ日本国民は、このようなリーダーを支えていかなければならない。ただし、相当の反対は予想される。
今こそ、未来から「エネルギー・電力の鬼」とでも評されるような腹の据わったリーダー像が必須なのだが。