再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

エナジーショックとどう闘うか-7

2022-11-06 05:29:00 | 日記
データドリブンな企業経営体制を構築するたまには、まずは現状をできるだけ精緻に、かつリアルタイムに把握することである。
ただし、この作業に多大な現場の労力を割くことは、本末転倒になりかねない。
むしろ、現場の負担をできるだけ軽減しつつ、あらゆるデータが一元的に集まり、しっかり分析、活用される管理体制が必要になる。
そのためには、事業プロセス全体のデジタル化は必須となり、このためのある一定の投資は継続的に必要になる。
昨今、日本企業でもDXと称したデジタル化への取組みがやっと動き始めたが、この期にさらなる加速を促したい。
ただこのデジタル化にも段階があり、まずは各日常業務自体をデジタル化するDegitaizationが出発点である。
そして、次のDegitalizationの段階では、業務全体プロセスをデジタル化すること。
それらの積み重ねにより、会社全体がデジタル化により、新しく生まれ変わること、それこそが真のDegital Transformation、DXである。
この一連の企業革新を進めるためには、まずは経営トップの頑固たる信念に基づいたコミットメントが不可欠であり、同時に現場サイドの末端までが腹落ちした納得感に基づいた日々の活動が必須になる。
残念ながら、多くの日本企業は、この真のDX対応にかなり遅れをとった。最近良く喧伝される「失われた20年あるいは30年」の一因は、このDXへの対応の遅れであると断言したい。
今回のエナジーショックを逆手に取って、DXを旗印とした企業革新に取り組んでもらいたいものである。
過去の様々な苦難の歴史を振り返っても、逆境に強い日本人が真価を発揮する時ではないかと期待し、その一隅を照らす思いである。



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