昨日、環境・エネルギーをテーマとして、「賢人会議」というセミナーに出席した(http://premium.nikkeibp.co.jp/em/report/08a/index.shtml)。有楽町のよみうりホールがほぼ満員という盛況ぶり。先日のG8ドイツサミットおよび来年の洞爺湖サミットにかけて、このテーマに再び注目が集まっているのだろう。
その講演の中で、「2050年までにCO2排出量の半減」を中心とした日本の主張が、欧州マスコミでは、あまり注目されていなかったという話があった。
安倍首相のスピーチや記者会見内容なども、ほとんど取り上げられていなかったそうだ。その後、官邸のHPでも、あまり情報発信がなされていないようである。
やはり、言語の壁は大きいのだろうか。私も環境やエネルギー問題のブログを立上げながら、日本語でしか自分の思うところを十分に主張できないことに、限界を感じることもある。
温暖化防止問題では、日本がリーダーシップを取るべきという意気込みはよいものの、やはりそのためには、自らの意見や主張を世界に向けて、常に発信する努力が必要だろう。同時に、世界の主張を読み取る努力もしなければいけないが、正直言って、英語版の論文や情報を敬遠しがちだ。
なにか非常にプリミティブな次元での限界を感じているのは私だけでしょうか?
ただ環境・エネルギー問題で、日本の持つ知見や経験は、絶対に世界に展開していくべきものだという確信もあるが。
その意味で、日本を「課題先進国」と位置づけられた小宮山東大総長のお話には、大いに賛同したい。