市内のいろんなイベント会場でであう彼が、
「森江さんとこのお店にいっぺん行ってみたいなと思ってたんです」
そう言ってやってきたのは、
ちょうど玄米ポンせんべいを作っているところでした。
わが町善通寺が大好きな彼はお寺のイベントや、特産品のダイシモチ関係のイベントがあると、
無償ボランティアで手伝いに行くほどです。
会場や彼の住まいの近所でドングリを拾い集めては、
せっせとドングリに顔を描きます。
何十、何百と描いて『だれにでもあげてください』といろんな施設やお店を訪ねています。
気持ちの優しさが伝わるドングリ人形です。
ポンせんを作る私の横で、
「ボクもいつの日か、ダイシモチをつかったたこ焼き屋をやりたいんです」
きっと一口食べれば心癒され、もう一口食べれば幸せな気持ちになれ、
完食すれば誰にでも優しく接してあげられそうな気持にしてくれるでしょう。
彼の夢が叶う日を信じています。