気持ちいいー(嵯峨島千畳敷にて)
高浜と頓泊の浜で遊んだ後は、そこからほど近い貝津港に向かいました。嵯峨島へは貝津港から1日4便(土日祝日は3便)嵯峨島行きの旅客船が出ていて、往復760円(片道400円)で乗船することができます
貝津港に着いて車を降りると1匹の大きなワンちゃんが私たちを出迎えてくれました。私たちが犬好きであるのを感じたのか、尻尾をフリフリ近づいてきたので、ちょっとご挨拶
貝津港から嵯峨島までは20分しかかからないのですが、この日はとても長く感じました。ご覧の通り海は一見穏やかに見えますが、この日はうねりがすごくて、途中ひっくり返るかと思うほど船が揺れたんです 窓から見える海面の位置が私たちの頭上を越えたかと思ったら、次の瞬間には空が見える。一番ひどい時はこれの繰り返しです。私たちが「本当に大丈夫かなぁ!?」なんて怖がっていると、前に座っていたおばあちゃんが「このくらいは大丈夫。いつものことだよ」と言って私たちを安心させてくれました。いたって冷静なおばあちゃん。さすがです。肝の据わり方が違います。それにしても怖かった
港内に入るとさっきまでの揺れが嘘みたいに穏やかになりました。「無事に着いてよかった…」ほっと胸をなで下ろしながら船を降り、「帰りは大丈夫だろうか…」と多少不安を抱えながらも、私たちは千畳敷(せんじょうじき)へと向かいました。午前中曇りがちだった空も、気が付くとすっかり晴れ渡り、散策にはもってこいのお天気となっていました。道すがら出逢う花々も、私たちの気分を高揚させてくれます
港から歩いて10分もたたないうちに、千畳敷に辿り着きました。前回来た時は、島の東側にそびえたつ男岳(おだけ)山頂まで登ってから千畳敷の方へ下ったので、ずいぶん時間がかかったのですが、直線距離だとあっという間でした
ここから見えるのは東シナ海。お皿のような岩に波が打ち上がっては滝のように海へ流れていきます。時折激しく波しぶきをあげていました。
何度見ても(ってまだ2回目ですけど…)雄大な景色!やっぱりすごい
青空に一筋の飛行機雲を発見!
この千畳敷で最もお気に入りの場所がココ!洞窟のようになっていて、なぜかここだけ水の色が一際蒼く見えるんです
高い所が大好きなtamikoはどんどん岩を登っていってしまいました。高所恐怖症の私にはムリ!写真ではあまり分からないかもしれないけど、結構高いんですよ~。嵯峨島は本当に小さな島ですが、千畳敷の景色は本当に素晴らしいです。もっといろんな人に見てもらいたいなぁ。
暴れん坊のワンちゃん達にてんてこまい
今回は2時間しか滞在できなかったので、千畳敷のみの散策となりました。船の時間が近まって来た頃、港の近くで前回来島した時に出逢ったおばあちゃんを発見!声をかけてみると、私のことをすぐに思い出してくれました 飼い犬のボンちゃんの他にもう一匹そらちゃんも一緒です。
お土産にいただいたグベ
今回はお嫁さんが私たちに「グベ(アケビ科ムベ)」という果物を持ってきて下さいました。種がたくさんあって食べるのが難しいのですが、一気に口に含んで種だけをぺぺっと吐くのがコツなんだそうです。tamikoはコツを掴んで上手に食べていたけど、私はへたっぴだったな 味は甘みがあってとても美味しかったです
いつも息子さんが漁に出て行くのをここから見送っている優しいおばあちゃん。「今度は今日撮った写真を持って遊びに来ますね!」と声をかけると、うれしそうに頷いていくれました。港からいつもの場所に座っているおばあちゃんに向かって手を振ると、小さな体で大きく手を振り返してくれて、なんだか胸がじーんと熱くなってしまいました。必ずまた会いに行くから待っててね、おばあちゃん
帰りはあまり揺れることなく貝津港に辿り着きました。すでに夕日が沈みかけていたので、そのまま玉之浦の大瀬崎灯台園地まで車を飛ばし、東シナ海へ沈む夕日を眺め、その先の島山島の鹿たちと触れ合った後、まっすぐ家路につきました。ふるさとめぐりは翌日へと続きます
つづく