I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

五島産の毛蟹!?

2006年12月21日 | 五島のお話

                    色鮮やかなモクズガニ 

先日、以前テナガエビをお裾分けして下さった川漁師さんから「カニ食べる?」とお電話があり、「どんなカニですか?」と尋ねると「毛の生えたカニ。」という答えが返ってきました。まさか毛蟹?川漁師さんのことだから、きっと自分で採ってきたに違いありません。即答で「いただきます!」と答えると、早速家まで届けて下さいました

                   

すでに湯がいてあったカニはきれいな橙色に染まっていました そして川漁師さんが言っていたように毛がびっしり生えています。甲羅の大きさが私の手の平ほどもあり、大きなハサミを持つこちらのカニはモクズガニ。長崎ではツガニまたはツガネとも呼ばれ、秋から冬にかけて産卵のために川を下ってくるのだそうです。長崎県西海市大瀬戸町に「つがね落としの滝」という名の滝があるのですが、これは産卵のため川を往来するモクズガニが滝から落ちる様から名付けられたのだとか。なるほどね~

                   

モクズガニの特徴と言えば、やはりハサミに生えているこの立派な毛!英語ではこの毛の様子を手袋に例えてmitten crab(手袋ガニ)と呼ばれているのだそうです。ハサミの毛はドライヤーで乾かしたらフサフサになるのかしら?と思うくらい柔らかくて細いんですよ。雄の方がハサミが大きく毛量も多いんですって

モクズガニは昔から食用とされてきましたが、サワガニと同じく肺気腫や気胸を引き起こすベルツ肺吸虫中間宿主なので、料理の際にはしっかりと火を通さなくてはいけないそうです。お味はというと、カニ味噌がたくさん入っていて美味でしたよ~ 

川漁師さん、テナガエビに引き続きご馳走様でした。また美味しいものが採れたらよろしくお願いします 今度捕獲する時は同行してみたいkero-keroより

モクズガニについて→詳しくはコチラ