I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

八郎岳登山その4(長崎県長崎市三和町付近)

2011年04月01日 | 山のお話

11:14

景色の素晴らしい八郎岳山頂を後にして、次は標高564mの小八郎岳を目指します。

途中男性陣が「ちょっと雉(きじ)撃ちに行ってきます」と言って草むらの中へ入って行きました。実はこれ、登山の隠語で「トイレに行く」という意味なのだそうです。女性だと「お花摘みに行く」という表現を使うんですって。覚えておきましょう

 

まるでムーミンに出てくるニョロニョロのようなこの植物は、マムシグサの新芽です。もっと成長したマムシグサなら何度も見たことがあるのですが、葉っぱの出ていないマムシグサを一度にこんなにたくさん見たのは初めて!急に温かくなったから、みんな一斉に慌てて土の中から出てきたのかな?

八郎岳よりちょっと低いから小八郎岳。まだできて間もない標識が私たちを小八郎岳へ導いてくれます。

道ばたに小さな水溜まりを発見隊長N先生のお話によると、このような場所でイノシシが体に泥をなすりつけ、ダニやノミなどの害虫を駆除するのだそうです。ネットで調べてみると、このような場所は「沼田場(ぬたば)」と呼ばれ、イノシシの他にもシカなどが同じように泥浴びをするそうです。

道というよりは斜面を、ちょっと斜めになりながら歩いて行きます

小八郎岳のふもとにはヤブツバキの花がたくさん咲いていました

冬の寒い時期に咲くイメージが強い椿だけど、このヤブツバキはこれから見頃を迎えそうです

小八郎岳山頂まであと5分。意外とあっという間だったなぁ。

山頂の入り口では二本の松の木が出迎えてくれました
左の木は枯れかけてるのかな?

11:35

小八郎岳(564m)頂上に到着~!八郎岳からわずか20分で着いちゃいました

標識の向こうに見えるのが八郎岳。ここから見るとすごく遠くに見えて、あそこから歩いてきたなんてなんだか信じられません

お腹も空いてきたことだし、ここではちょっとだけ景色を眺めて、次の目的地である乙女峠を目指します。この日のランチはなんと長崎名物チャンポン 本当に山の中でチャンポンが食べられるのって思うでしょう?でもちゃんと食べられるんです その様子は次回ご紹介しますね

つづく


八郎岳登山その3(長崎県長崎市三和町付近)

2011年04月01日 | 山のお話

10:22

途中二回ほど小休憩を入れて、約1時間ちょっとで山頂まであと300mのところまでやってきました。ここまで来ればあと一息です

木の根元に何やら白い固まりがあるぞ?
まさかとは思うけど残雪

近づいてよくよく見てみると、残雪のように見えたものはなんと石英(せきえい、quartz)の固まりでした。この石英の中でも無色透明なものが水晶(すいしょう、rock crystal)です。八郎岳にはこのような大きな石英の固まりがゴロゴロ転がっています。

八郎岳を登っていると、真新しい木の標識をたくさん見つけることができます。一昨年前に中学生が遭難したらしく、標識が新設されたのだとか。登山初心者にとっては心強い道しるべです。

青空が見えた!山頂はもう目の前です

10:35

八郎岳山頂(590m)に到着~駐車場から約1時間半で登ることができましたお天気も良くてとっても気持ちいい~

ここからは香焼の造船所や長崎市街を一望することができます。眼下に広がる真っ青な海もとってもきれい 海有り山有り島有り、「これぞ長崎」と言わんばかりの素晴らしい景色です。

この日開通した本土(香焼町)と伊王島を繋ぐ伊王島大橋も見ることができました。奥の島が伊王島で、写真のまん中辺りに橋が架かっているのが分かりますか?これまでは長崎港から船で渡っていたのですが、陸路から行くことも可能になりました。小さい島ですが宿泊施設や温泉もあってなかなかいい所ですよ~ 興味のある方はコチラ→やすらぎ伊王島

さて、ここでちょっと腰を下ろしてコーヒーブレイクといきましょう ベテランTさんが持ってきて下さったバネ型のドリッパーを使って、隊長N先生がこの日の朝挽いてきて下さった挽きたての豆でコーヒーを淹れて下さいました

 

しかしこんな便利なアウトドア用のドリッパーがあったとは!これならザックに入れてもかさばらなくていいですよね Tさんのザックからは毎回様々なアウトドアグッズが出てきて、まるでドラえもんのポケットみたい。バーナーでお湯を沸かして、ちょっとずつドリッパーに注ぐと、コーヒーの香りがふわ~っと広がります。ちゃんと泡が立ってて美味しそう~ T小山中カフェopenです

風の当らない場所にシートを敷いて、お菓子をつまみながらみんなでコーヒータイム 青空と樹々の緑、風の音と鳥達のさえずり、そして温かいコーヒーと山が大好きな人たちに囲まれて過ごす幸せな時間です。N先生もS先生もTさんも、皆さん私の両親と同じくらいの年代で、いわば人生の大先輩なのですが、ここでは世代を超えて同じ「登山仲間」として山登りの楽しさを共有することができます。これも登山の魅力の1つ。職場ではなかなか味わえない喜びがここにはあります

隊長N先生によると、この時期八郎岳では鶴の渡りを見ることができるそうで、運が良ければ隊列を組んだ鶴達が大きな鳴き声を上げながらこの大空を飛翔する姿を見ることができるのだそうです。お昼過ぎくらいからよく見られるということなので、その光景を期待しつつ、次は小八郎岳(564m)を目指します

つづく


八郎岳登山その2(長崎県長崎市三和町付近)

2011年04月01日 | 山のお話

9:44

駐車場から登ること約30分。まだまだ中間地点です。ちょっと休憩を入れ、再び八郎岳のてっぺんを目指してLet's go

しばらくは緩やかな道が続くのかな~と思いきや、再び上りが急になってきました。つかの間の休息だったなぁ~

ヤブツバキの原生林を発見まだ今頃まで咲いてるんだ~

登山道に彩りを添える赤い椿の花。なんだか五島の山を思い出すなぁ

10:00

「山頂まで800m」の標示が現れました。平地だとあっという間だけど、この標示にもある通り山の800mは「まだまだ」です。

花粉のピークを過ぎた杉林(もしかしたら檜かも?)をてくてく登る登山隊。徐々に日が高くなってきました。

二本の木が絡まり合っているように見える木。でも一本の木にも見えるような… 木の名前が分からないので、「魔女の手」に続き、この木は「中尾彬ばりのねじねじ」と命名し、記憶しておきましょう。え?ちょっと長いですか??じゃあ「彬の木」で覚えて下さい

こんなところを通るのも山登りの楽しみのひとつ。ただ歩くのではなく、体のいろんなところを使って歩きます

10:21

「山頂まで300m」の標示が現れましたいよいよてっぺんまで「あと少し」です もう一息、頑張るぞ~ 次は八郎岳山頂からの絶景をご紹介します

続く