ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

お灸

2005-07-11 | 更年期
こんなのを 武蔵小杉の鍼灸師
山田先生からゆずってもらった。
(ただし、有料。)

お灸、である。

黄緑色の台紙に 粘着力で張り付いたお灸の筒をはずして
身体の‘ここ’と思う場所に
粘着力で 貼り付ける。

斜めになっても 逆さになっても
モグサの灰は落ちても 筒は 張り付いていて取れない。

お灸も便利に進化したものだ。

熱くなったら 取る。

だから、やけどはしない。



中身のモグサは ヨモギから作られるという。

火がついて 煙が上がると、いい匂いがする。

けど、煙い。

それから、
翌日になっても 部屋ににおいが残っていると 
いい匂いではなく ヤニ臭くなる。



冷えるところ、痛むところ、ツボ。

体中に 数百はあるというツボは
私にはよくわからないが、
冷えるところは よくわかる。

ここ! ここ!! 
ここが冷える!!!
冷えて、痛い!!!!!

夏は夏で クーラーで冷えるから
冬よりもっと 辛いこともある。

しかも 夏の間に冷えてしまうと
その年の冬は こたえる!



去年の夏には 親指の付け根がよく痛んだが
その後は
痛みや冷えは かかとに移った。

それが、どんどん痛みが強くなっていった。

かかとが痛いと、歩くのに困る。

困るけど、歩かないわけにはいかない。



家の中ではヨタヨタと、
土手の散歩では 歯を食いしばって
頑張って歩いた。

親指の付け根が痛いから
無意識のうちに かかと歩きになっていて、
かかとに負担がかかりすぎる歩き方になっていたかな、
とか、
靴がよくないのかな、
とか、
いろいろ考えたけど
歩かないのはもっとよくない、と判断した。

(今 考えると、素人判断で、怖かったなー。)



かかとには 夜のお風呂上り、寝る前に
換気扇をまわして お灸を据えた。

かかとの ‘こことこことここ’に お灸を据える。

据えると かすかにあったかい。

すると さっきの ‘こことこことここ’以外の場所が
冷えている。

つぎの ‘こことここと・・・’にお灸を植える。

すると、
別な‘こことここ・・・’が冷えているのがわかる。

もうイヤになって やめてしまうと
ほどなく かかとは 元通り 冷えている。



そうやって お灸を据えた部分は
薄茶色に ヤニがつく。

タバコのヤニと違って いい匂いがするが、
なんど据えても
冷えはとれない。

しまいには
私のかかとは 次々据えたお灸の痕で
まるで 蜂の巣状態。

蓮の実を思い出したり。

そういえば
蓮のことを ‘はちす’ともいうのだ。



最近は ようやく
お灸を据えると 暖かさを感じるようになった。

モグサが燃え尽きても 
すぐまた元のスースーする寒さが
かかとに戻ってこない。

冷えが改善されてきたのだ。



歩いても かかとが痛むことは
ほとんどなくなった。

替わりに 小指の付け根の 足の甲寄りと
足の甲の真ん中辺が痛むようになった。

ああ、こんなところにも 関節があったんだなあ、
と感心してしまう。



冬の間は 換気扇を回すと 部屋が寒くなるので 
お灸をしないが
今なら がんがんお灸を据えられるから、
また 再開しよう、自宅鍼灸院。

今も冷えているひじ、ひざ、ふくらはぎから下が
ほかほかになれたら
どんなにか シヤワセだろう。