埼玉県深谷市にある
吉祥寺の住職のブログ
イチョウの下のよもやま話
不動堂の秋祭り
たいへんご無沙汰いたしました。
さて、11月15日には 向島の不動堂で
恒例の 秋祭り護摩供がありました。
私は出かけており、弟子に勤めさせていただきました。
その時に 弟子に読ませたメッセージを 収録いたします。
本年の向島不動堂秋祭りも 魔事無く円成の事と拝察、
御同慶に存じ上げます。
このたびの護摩供養も、小衲、天台宗の研究学会のため
お勤めできませんでした。
西泉寺法嗣善貴が代務という事になってしまいました。
申し訳ありませんでした。
何卒お許しください。
さて、向島不動堂の護摩供養は。
2月3日の節分の大祭、
これは、立春の前日に 災厄を払うためのご祈祷。
4月4日の春祭り、
これは、作物の 種蒔き・植え付け前に、
無事にその年の作物が実るようにという願いを込めたご祈祷。
7月1日の水神祭り、
これは、夏の日照りに際し、慈雨を願う雨乞いの祈祷に、
いつの間にか 特に夏休みの子供に目を向けて
水難事故を防ぐ目的が付加されたご祈祷。
そして、11月15日の秋祭り、
七五三に合わせて、
秋の収穫を感謝するご祈祷。
1年に この4回の護摩祈祷が修行されるわけです。
ご承知の通りです。
この祈祷供養、何に願い、祈るのか?
もちろん お不動さまにです。
では、お不動さまは、何?
「ほとけさま」です。
でも、阿弥陀さまや 観音さまなんかとは
ちょっと違う感じがしますよね。
実は、「ほとけさま」には 4つのグループがあって、
それぞれに役割があるんです。
第一のグループは、「仏・如来」のグループ。
釈迦牟尼仏・阿弥陀仏・薬師如来・大日如来 等々が
このグループの「ほとけさま」で、
完全なる悟りを得た 最高の存在です。
格好は、無駄なものを全て取り去って、
信者さんからいただいた ぼろきれを縫い合わせ、
一枚の布、つまり袈裟にして
それを体に巻きつけているだけです。
第二のグループは、「菩薩」のグループ。
観音菩薩・地蔵菩薩・文殊菩薩 等々の「ほとけさま」で、
如来の補佐をして 私たちを救ってくれます。
格好は、お釈迦さまが インド釈迦国の王子様であった時にまとっていた、
気品に満ちた、優雅な衣装を着けています。
第三のグループは、「天」のグループ。
梵天・帝釈天・毘沙門天・大黒天 等々、
みな 鎧兜・甲冑を身に着けて、如来や菩薩を守る兵士です。
また、吉祥天や弁財天などの女神は、
美しい羽衣を着て 舞い踊り、
如来や菩薩を供養しています。
天のほとけさま達は、元は インドの仏教以外の神々で、
お釈迦さまの説法を聞いて心酔し、帰依したほとけ達なのです。
興福寺の阿修羅天なんかがいい例でしょうね。
そして、第四のグループは、「明王」のグループ。
お不動さまは 正式には「不動明王」と言い、
このグループの筆頭、中心のほとけさまです。
お不動さま以外にも、明王には、
孔雀明王・愛染明王・烏枢沙摩明王(うすさま)明王 等々、
やはりたくさんのほとけさま達が いらっしゃいます。
そのお姿は、上半身裸、筋骨隆々の肉体美、もろ肌脱いで、
如来や菩薩さま達のために 汗水たらして働く
縁の下の力持ちなんです。
かっこいいんです。
長くなりましたので、次回につづきます。
今日は、ここまで!
さて、11月15日には 向島の不動堂で
恒例の 秋祭り護摩供がありました。
私は出かけており、弟子に勤めさせていただきました。
その時に 弟子に読ませたメッセージを 収録いたします。
本年の向島不動堂秋祭りも 魔事無く円成の事と拝察、
御同慶に存じ上げます。
このたびの護摩供養も、小衲、天台宗の研究学会のため
お勤めできませんでした。
西泉寺法嗣善貴が代務という事になってしまいました。
申し訳ありませんでした。
何卒お許しください。
さて、向島不動堂の護摩供養は。
2月3日の節分の大祭、
これは、立春の前日に 災厄を払うためのご祈祷。
4月4日の春祭り、
これは、作物の 種蒔き・植え付け前に、
無事にその年の作物が実るようにという願いを込めたご祈祷。
7月1日の水神祭り、
これは、夏の日照りに際し、慈雨を願う雨乞いの祈祷に、
いつの間にか 特に夏休みの子供に目を向けて
水難事故を防ぐ目的が付加されたご祈祷。
そして、11月15日の秋祭り、
七五三に合わせて、
秋の収穫を感謝するご祈祷。
1年に この4回の護摩祈祷が修行されるわけです。
ご承知の通りです。
この祈祷供養、何に願い、祈るのか?
もちろん お不動さまにです。
では、お不動さまは、何?
「ほとけさま」です。
でも、阿弥陀さまや 観音さまなんかとは
ちょっと違う感じがしますよね。
実は、「ほとけさま」には 4つのグループがあって、
それぞれに役割があるんです。
第一のグループは、「仏・如来」のグループ。
釈迦牟尼仏・阿弥陀仏・薬師如来・大日如来 等々が
このグループの「ほとけさま」で、
完全なる悟りを得た 最高の存在です。
格好は、無駄なものを全て取り去って、
信者さんからいただいた ぼろきれを縫い合わせ、
一枚の布、つまり袈裟にして
それを体に巻きつけているだけです。
第二のグループは、「菩薩」のグループ。
観音菩薩・地蔵菩薩・文殊菩薩 等々の「ほとけさま」で、
如来の補佐をして 私たちを救ってくれます。
格好は、お釈迦さまが インド釈迦国の王子様であった時にまとっていた、
気品に満ちた、優雅な衣装を着けています。
第三のグループは、「天」のグループ。
梵天・帝釈天・毘沙門天・大黒天 等々、
みな 鎧兜・甲冑を身に着けて、如来や菩薩を守る兵士です。
また、吉祥天や弁財天などの女神は、
美しい羽衣を着て 舞い踊り、
如来や菩薩を供養しています。
天のほとけさま達は、元は インドの仏教以外の神々で、
お釈迦さまの説法を聞いて心酔し、帰依したほとけ達なのです。
興福寺の阿修羅天なんかがいい例でしょうね。
そして、第四のグループは、「明王」のグループ。
お不動さまは 正式には「不動明王」と言い、
このグループの筆頭、中心のほとけさまです。
お不動さま以外にも、明王には、
孔雀明王・愛染明王・烏枢沙摩明王(うすさま)明王 等々、
やはりたくさんのほとけさま達が いらっしゃいます。
そのお姿は、上半身裸、筋骨隆々の肉体美、もろ肌脱いで、
如来や菩薩さま達のために 汗水たらして働く
縁の下の力持ちなんです。
かっこいいんです。
長くなりましたので、次回につづきます。
今日は、ここまで!
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