埼玉県深谷市にある
吉祥寺の住職のブログ
イチョウの下のよもやま話
仏名会 その8
習俗
陰暦十二月を「師走」と言う。
これは 一年の総仕舞「師極つ」の転訛という説と、
僧侶の忙しい様子を語源とするという説が
あるのだそうだ。
後者であれば 仏名会もその一因であったのだろうか。
交替で修行する仏名会の導師が揃わない事もあり、
臨時に 所謂 野伏(のぶし)僧が呼ばれる事もあったらしい。
それほど盛行した仏名会も
現在では左程ポピュラーな仏教行事ではなくなったようだ。
仏名会を仏名懺悔、仏名悔過、御仏名とも別称する。
前述したように、三会以外で 仏名会は
灌仏会、施米、文殊会等と同様 宮中の重要行事であった。
皇室と関連の深かった天台宗においても
いつしかこの法会が行われるようになり、
現在でも 十月二十日から 二十二日まで
根本中堂で修されている。
もっとも、法華懺法が 法事などでよく修されるように、
懺悔という事を重視する天台宗で仏名会が行われるのは
当然であろう。
過去に行ぜられた仏名会に関する資料も 数点伝わっており、
それらによると 特に 無動寺谷と根本中堂で
この法会が盛んであった事が伺える。
また、所依経典は『三千仏名経』で、
その精神は『華厳経』の
「我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋癡
従身口意之所生 一切我今皆懺悔 」
であるという。
今日は、ここまで!
陰暦十二月を「師走」と言う。
これは 一年の総仕舞「師極つ」の転訛という説と、
僧侶の忙しい様子を語源とするという説が
あるのだそうだ。
後者であれば 仏名会もその一因であったのだろうか。
交替で修行する仏名会の導師が揃わない事もあり、
臨時に 所謂 野伏(のぶし)僧が呼ばれる事もあったらしい。
それほど盛行した仏名会も
現在では左程ポピュラーな仏教行事ではなくなったようだ。
仏名会を仏名懺悔、仏名悔過、御仏名とも別称する。
前述したように、三会以外で 仏名会は
灌仏会、施米、文殊会等と同様 宮中の重要行事であった。
皇室と関連の深かった天台宗においても
いつしかこの法会が行われるようになり、
現在でも 十月二十日から 二十二日まで
根本中堂で修されている。
もっとも、法華懺法が 法事などでよく修されるように、
懺悔という事を重視する天台宗で仏名会が行われるのは
当然であろう。
過去に行ぜられた仏名会に関する資料も 数点伝わっており、
それらによると 特に 無動寺谷と根本中堂で
この法会が盛んであった事が伺える。
また、所依経典は『三千仏名経』で、
その精神は『華厳経』の
「我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋癡
従身口意之所生 一切我今皆懺悔 」
であるという。
今日は、ここまで!
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