埼玉県深谷市にある
吉祥寺の住職のブログ
イチョウの下のよもやま話
生まれて生きて死んでそれから・・・(4)
⑱ 赤ちゃんの産着や 亡くなった人の死装束、
場合によっては 額や足の裏に、
✖・☆・※・大や犬の字などを書いて、
魔除けにする事が同じ習俗。
⑲ 出産に伴う血穢と 死ぬ事の死穢、
「穢」というのは 恐れ という意味で、
竈の火によって伝染すると言われているので、
昔はそれぞれの場面での それぞれのご飯は
別々の竈で炊かれていました。
恐れを伴うという意識が同じです。
以上、大急ぎでした。
こんなふうに 生と死を比べてみると、
どうやら 私たちのご先祖さんたち 日本人は、
大切な人が亡くなっても、
或いは、自分が死んでも、
また人間の誰かになって生まれ変わるんだ、生まれ変わりたい、
と願っていた。
自分の子供は、或いは 孫は、
昔の誰か偉い人の生まれ変わりなんだ、
こんなにかわいくて、賢いんだからそうに違いない、
と思っていた、信じていたようですね。
これを 自己中、自己中心的だとか、「親バカだ」とか言う前に、
こんな考え方をする日本人は、
生まれた赤ちゃん、子供たちに対する
あったか~い、深~い、優し~い 愛情、
ご先祖様に対する愛惜、報恩感謝の思いが
あったのだと思います。
生まれて 生きて 死んでも
また どこかに生まれて 生きて・・・
そうして、先祖に感謝し、子孫を愛し・・・
という事を繰り返しているのです。
この章の最後に
2つほど付け加えさせていただきます。
生まれるという事について。
体内記憶という言葉をご存知でしょうか?
心臓疾患で生まれてきた、いんやく りお という子の
「自分をえらんで生まれてきたよ」という詩集があります。
母親が看病しながら りお君の言葉を書き留めたものです。
赤ちゃんは 母親のおなかの中にいる時の記憶がある。
生まれる前の記憶です。
更には、命が宿る前の記憶さえある。
それをこの詩集が証明しています。
池川明 池川クリニック院長の見解です。
次に、死という事について。
故 日野原重明医師の言葉です。
「人生というのは、川の流れの如きものである。
川はやがて海に至る。
死 とは 海 である。
滔々と流れ来た人生が、最後は 大海原でゆったりと落ち着く」
という内容だったと記憶しています。
2つとも 今日の生と死の問題について、
興味深い話だったので ご紹介させていただきました。
いろいろ余計な事も言っちゃいました。
瀧川、時々 嘘をついて、人を化かしたり、煙に巻いたりしますから、
「取り扱い注意」です。
話を変えます。
つづく
拙著『法事』
場合によっては 額や足の裏に、
✖・☆・※・大や犬の字などを書いて、
魔除けにする事が同じ習俗。
⑲ 出産に伴う血穢と 死ぬ事の死穢、
「穢」というのは 恐れ という意味で、
竈の火によって伝染すると言われているので、
昔はそれぞれの場面での それぞれのご飯は
別々の竈で炊かれていました。
恐れを伴うという意識が同じです。
以上、大急ぎでした。
こんなふうに 生と死を比べてみると、
どうやら 私たちのご先祖さんたち 日本人は、
大切な人が亡くなっても、
或いは、自分が死んでも、
また人間の誰かになって生まれ変わるんだ、生まれ変わりたい、
と願っていた。
自分の子供は、或いは 孫は、
昔の誰か偉い人の生まれ変わりなんだ、
こんなにかわいくて、賢いんだからそうに違いない、
と思っていた、信じていたようですね。
これを 自己中、自己中心的だとか、「親バカだ」とか言う前に、
こんな考え方をする日本人は、
生まれた赤ちゃん、子供たちに対する
あったか~い、深~い、優し~い 愛情、
ご先祖様に対する愛惜、報恩感謝の思いが
あったのだと思います。
生まれて 生きて 死んでも
また どこかに生まれて 生きて・・・
そうして、先祖に感謝し、子孫を愛し・・・
という事を繰り返しているのです。
この章の最後に
2つほど付け加えさせていただきます。
生まれるという事について。
体内記憶という言葉をご存知でしょうか?
心臓疾患で生まれてきた、いんやく りお という子の
「自分をえらんで生まれてきたよ」という詩集があります。
母親が看病しながら りお君の言葉を書き留めたものです。
赤ちゃんは 母親のおなかの中にいる時の記憶がある。
生まれる前の記憶です。
更には、命が宿る前の記憶さえある。
それをこの詩集が証明しています。
池川明 池川クリニック院長の見解です。
次に、死という事について。
故 日野原重明医師の言葉です。
「人生というのは、川の流れの如きものである。
川はやがて海に至る。
死 とは 海 である。
滔々と流れ来た人生が、最後は 大海原でゆったりと落ち着く」
という内容だったと記憶しています。
2つとも 今日の生と死の問題について、
興味深い話だったので ご紹介させていただきました。
いろいろ余計な事も言っちゃいました。
瀧川、時々 嘘をついて、人を化かしたり、煙に巻いたりしますから、
「取り扱い注意」です。
話を変えます。
つづく
拙著『法事』
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