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生まれて・生きて・死んで・それから・・・(1)

去る6月4日に 
第55回 天台宗埼玉教区 一隅を照らす運動推進大会が
寄居の高蔵寺において開催されました。

その際に 「命」という壮大なテーマをいただき、
第二講座として講演をさせていただきました。

これはその講演をもとにしたものです。





第1章 死ぬことは生まれること!


このお話は、かれこれ15年以上前になりますか、
8部さんの霜月会でお話させていただいた事があります。

そのほかにも、埼玉県では、
4部さん、岩槻仏教会さん、本庄仏教会さんなんかでも
お話しました。

もう2度~3度 お聞きになっている方も、
もしかしたらいるかもしれませんが、
お赦し下さい。



さて、先ほど言い訳したように、
私は話が飛ぶので、
最初に第1章の結論、
演題の「生まれて 生きて 死んで それから・・・」
で言いたい事を 最初に言っておきます。



日本人は・・・(仏教は、ではないですよ。
 
  私たちのご先祖である日本人は! です)

意識的に、あるいは 無意識のうちに、
死ぬという事は、
外のどこかに生まれ変わることだと考えていた。

考えようとしていた。

この事を、子供が生まれて成長していく過程でのお祝い

(通過儀礼って言うんですが)と、

人が亡くなった後のお葬式やご法事や 
いろいろな供養
(これはお寺さんのご専門ですが)
を比較する事によって証明してみた
という事です。


資料の表は、
赤ちゃんが生まれて、子供が育っていく間のお祝いと、
ご両親とか 旦那様とか奥様とか、
大切な誰かが亡くなって、
お葬式をして、
そのあと 法事なんかをしていく過程での
共通する事を、
19項目 並べてみたものです。



ただし、この1つ1つを 詳しくお話していきますと、
2時間弱 お時間をいただかなくては無理なんです。

だから、第1章は 子供のお祝いと先祖供養の
何が同じなのか? という事と、
ちょっと気になる事を、“ササッ” “チャチャッ”と
お話して お赦しいただきます。


それでは。


① 妊婦さんが 妊娠5か月目に 
  水天宮や聖天様にお参りに行く帯祝いと、
  自分が死ぬ前にする生前葬や 生前戒名をいただいたりする、
  「逆修」 「豫修」

  それぞれに事前準備するのが同じ!





   赤ちゃんの誕生・子供のお祝い     お葬式・ご先祖の供養

① 帯祝い(妊娠5カ月ー水天宮、戌の日   豫修・逆修(生前戒名など)・枕経

② 出産 ⇒ 産声             臨終 ⇒ 魂呼び(通夜など)

③ 産飯(供食)               枕飯(一本箸)
                      ・枕団子・精進落とし(供食)

④ 三日祝い                三日斎

⑤ 産婆                  奪衣婆

⑥ 産湯                  湯潅

⑦ 産着(三日衣装)             死装束

⑧ 産屋                  喪屋(殯宮)

⑨ 寺社の小石               釘打式(鎖龕・起龕)

⑩ お七夜(命名)              初七日忌(戒名・法名・法号)

⑪ 宮参り(32~33日頃)        三十五日忌・四十九日忌

⑫ 菓子(日明餅)             遺物(料)・長寿銭

⑬ お食い初め              百箇日忌

⑭ 正月(破魔弓・羽子板)・初節句(人形 鯉幟)
                     新盆(新盆提灯 等)・初彼岸・喪中欠礼

⑮ お誕生                一周忌

⑯ 七五三(7歳までは神のうち)     三回忌・七回忌

⑰ 十三参り(虚空蔵参り)→ 成人    十三回忌・
                     三十三回忌(虚空蔵菩薩)→ 祖霊 

⑱ (×・犬・☆・*)           (×・+・☆)

⑲ 血穢                 死穢





つづく


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