伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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九十九歳の恋うた

2015-02-11 00:37:16 | 文学・読書
 104歳の恋歌のブログを更新したあと


    これと似たような本を読んだことがある


    と調べていたら


    やっぱりありました

    本棚に・・・

    
    20数年前99歳という年齢に新鮮な感動を覚え


    即購入して読んでいたのだ・・・。




    早速また読んでみた・・・


    歳を重ねた今

    老夫人の気持ちが素直に理解できる。



    身体は老いても心は老いないのだ・・・


    心の持ちようでいつまでもみずみずしく

    いられるのだ・・・。


    身体の老化とみずみずしい心のジレンマのはざまで


    人は苦しみ切なくなる・・・・。


     老いていく肉体を受け入れ手をつなぎ

     その日が来るまで

     自分らしく生きたいと私は

     強くおもっている・・・。


     何かまとまらなくなってしまった。



     本題に入ろう・・・(大げさ・・・)



初恋の画家の従兄が長く住んでいるパリへ


     60代と70代の時に会いに行く・・・

     歌と習字を

     生きがいにしている老女の人生を


     描いた本である。




     老夫人が整理した400首

     の短歌と何枚かの写真を渡し

     出版を作者に依頼した時の婦人の言葉


     「長男はおこるけれど、どう考えても恥入るものではないし、

      99歳になっても人を恋うるみずみずしい心があることのすばらしさを

      若い皆様に知らせてあげたいのですが

    
      99歳まで生きたら、人様のご迷惑にならないことだったら

      何を書いてもよろしいと思いませんか」



      が その後 老女は倒れ昇天され 出版されなかった・・・。



      作者は最後にこう書いている


       一冊の本にはできなかったが、私は老夫人が

       身を持って示された、99歳になっても人を思う

       艶やかな心が持てることを、長寿社会に生きる

       人々に知らせたくて、小文に仕立てあげたという

       訳である。




 


       
    ・思わずもかけよる吾を抱きとめし

           絵をかく人のやわらかき手よ

    ・遺髪だき君が生まれしふるさとへ

           今はかえらん東の空へ   

    
コメント (2)
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