伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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ジャコシカ苦戦

2018-02-28 12:41:53 | ジャコシカ・・・小説
 昨日からの長編小説に取り組んでいる。

 ブログは良しとしてまだまだパソコン操作に疎い私よちよち歩きで

 出発・・・。


 まずブログに小説を打って印刷したがこれが小さくて全部出てこない。

 こりゃまずいとワードに打って印刷 ワードからブログにコピーするという

 作業をした・・・。

 これで行こう

 てな訳で昨日は半日バソコンとお友達。

 は無理しなくてもいいよ・・・と言うけれど

 毎日最低原稿にして二枚は打って行こうと思う。


 目標ができて嬉しい・・・はまりそう


 何故もっと早くにしなかったのかと反省。


 ブログ村にも小説のランキングを登録した。


 皆さん暇な時にでも「ジャコシカ」を読みに

 訪問してくださいませ・・・励みになります。
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ジャコシカ2

2018-02-28 12:00:07 | ジャコシカ・・・小説
実はこの町に来るまでは、この先は汽車での峠越えにも魅力を感じていた。

 山が海に行き手を阻まれ、崖となって雪崩落ちる鋸状の海岸線は、なかなかの奇観と聞いている。

そのギザギザで急峻な崖にトンネルを穿ち、串刺しにして鉄路が走っている。トンネルを出て次

のトンネルに入るまでの、ほんのつかの間、眼下に広がる奇岩と白波は観ものだと言う。

 しかも海原遠くには、湾の対岸の山並も望見できるらしい。何とも心が動く道中ではないか。

 しかし、彼は昨夜来、旅館の窓から眺めていて、白い雪を頂いた峠に、より強く惹かれていた。

 そして何故か、次の街に着くまでは、歩かなければならないと思ってしまったのだ。


 吹雪は激しさを増していたが、引き返す気はなかった。

 いったい冬のこの峠の雪がどれほどのものか、彼には何の知識もなかった。それなのに彼の心に

は、少しの不安も恐れもなかった。

 北海道の吹雪の恐ろしさを、知らない分けではない。穏やかな野面や畑中の道でさえ、多くの行

き斃れが出ていることは知っている。

 家の門まで辿り着いて、雪に埋もれて果てた話も聞く。しかし彼は僅かな恐れも感じなかった。

 道の雪は既にゴム長の踝に達している。このまま止まなければ、歩くこともできなくなるかも知

れない。それでも彼は歩き続けた。

 頭の中には何の考えもなく、考えようともしていなかった。ただひたすら、憑かれたように体を

前に進めることだけに没頭していた。


 「前へ、前へ、今はただ前へ、足はまだ動く、胸もまだ熱い、前へ、前へ」

 どこからか声が聞こえる。風の呻きか、雪の囁きか、やがてかすかに前方から鈴の音が紛れ込
み始める。





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