伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

田舎暮らしの日々とガーデニング 時々ニャンコと

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ジャコシカ82

2018-11-03 15:09:47 | ジャコシカ・・・小説
 あやの云う通りなんだ。わしが鋸の引き取りにこだわらなければ、あんなことにはならなかっ

た。あの日を境に、このままずっと続くかと思われた、平和で穏やかな日々は、ぷつりと切断され

てしまった。

 何もかもが変わってしまった。

 その後あやは中学を出るまでわしと暮らし、その後中学を出るとわしの元を去ってしまった。

 赤間さんと親しいのは、あの娘が小学生のころから冬の間はずっと、あの人の家から通っていた

からなんだ。

 猛さんには本当に世話になったし、心配もかけた。自分の子供のように案じてくれたし助けても

くれた。

 あの娘もあの人達だけには、心を閉ざしていなかったと思う。

 札幌に出て行った時は、ここにはもう二度と戻らないだろうと思った。

 だから音信不通は仕方ないんだ。

 あのカレンダーはそんな訳で、あの娘の残した最後の便りみたいなものだ。

 血の繋がりはないが、あやはわしの実の子と同じだと思っていた。

 しかし、わしには子を持つ資格なんてなかったんだ。そのことを思い知らされたよ。

 それに・・・・どうしても判らないことがある。あれからずっと時につれ折にふれて思い出すの

だが、あの時あの子は何故あんなにわしが町に出ることを止めようとしたのか、それが判らない。

 それからもう一つ、何故わしはあんなに町に出ることにこだわったのか。

 ある時はそれは答えは簡単だと思い、ある時はわしは何も判っていないのだと思う。

 未だにその繰り返しなんだ。

 分かっていることは、誰か他人に出してもらった答えでは駄目なんだということさ。
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心的ストレス

2018-11-03 08:23:42 | 二代目キキ
 二代目キキことゆきちゃん

 引きとって約3か月

 娘にも顔を見せるようになったらしいが

 すぐ隠れる。

 推定5歳位だが多頭飼いの崩壊で

 それでも飼い主は餌だけはあげていたそうである。

 その頃から人にはなつかない猫だったらしい・・・。

 古い家屋の中を自由奔放に走り回っていたようだ。

 ニャンコシェルターに保護されゲージの中で半年以上

 ひとりで暮らしていたゆきちゃん

 さぞかしストレスが溜まっていたんだろうと察する。

 他のゲージにも仲間が沢山いましたがネ

 暴れん坊のゆきとしては辛かったと思う。

 それに異常に神経質で臆病?用心深い

 ゆきに何があったか知るよしもないが

 ここまでくるにはかなりのストレスがあったと思う。

 ゆきは幸い餌には不自由しなくしもじい思いもしていなかったようなので

 餌があるのは当然とおもっているふしがある。

 その点野良だったら餌をくれる人間に感謝?すると思うのだが・・・

 ゆきにはそれがない。

 物言わぬニャンコ

 どんな切ない過去があったか

 癒されるのはまだまだ先のような気がする。

 ゆきを引き取った以上可愛がってあげなければ・・・

 いつかきっと娘の苦労が実ることを祈るばかり。

 まだゆきの鳴き声を聞いていない・・・

 不思議だ。

 

 
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