伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

田舎暮らしの日々とガーデニング 時々ニャンコと

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壊れた筈のカセットテープレコーダーが・・・

2020-08-20 23:49:56 | 演芸(カラオケ)クラブ

数か月前ミニのカセットテープレコーダーが

動かなくなり

練習もできずにいた。

札幌の往復に利用していたので不便・・・

先日ネットで注文したら届いた。

左が古いカセット右が新しい

何気に古い方を操作したら

あらららら動いたではございませんか

そんなこともあるのですネ

古い方が音も良いしこちらを使うことにした。

早速

唄を録音して電車の中で聴くことにしましょう。

コロナ禍の中

自分の唄を聴き

よーくわかりました

自分の欠点が

シンプルに唄うのがベスト・・・。

演歌は奥が深うございます。

今日の収穫

 

 

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ジャコシカ149・・・公開されていない何故

2020-08-20 21:36:41 | ジャコシカ・・・小説

千恵は戸惑い躊躇した。

                             

 「私歩けるから」

 

 「片足でこの坂道は無理だ。それに早く治療が必要だ。緊急事態だから遠慮は無用、さ早く」

 

 「高級車という分けにはいかないと思うけれど、羆の背よりはましだと思うわ」

 

 あやは少こし苛立って千恵の背を押した。

 

 千恵は恨めし気にあやを睨んでから、観念したように両腕を高志の肩に廻して、体を預けた。

 

 千恵の体は華奢で思いの外軽かった。

 

 高志は内心ほっと安堵した。

 

 この重さなら途中あまり休まずとも、入江の家まで保ちそうだ。

 

 荒い工事現場や漁師仕事をこなしてきたことが、思いがけないところで役に立つ。

 

 いつの間にか立派な肉体労働者になっていたことに気付いた。

 

 急な坂の手前で二度休憩を取ったら、もう家は眼の前にあった。

 

 その時になってずっと黙りこくつていた千恵が小さく言った。

 

 「私今日でかけ際にひどいことを言ってごめんなさい」

 

 間を置いてから思い出したように、高志が言った。

 

 「何んのことかな」

 

 「羆の話しの時、馬鹿なことを言いました。もちろん冗談だけれど、でも後で考えたらひどい言

 

い方だし」

 

 「羆がどうしたって、さっぱり分からん」

 

 今度はすぐに応えが返ってきた。

 

 「憶えてない?」

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ジャコシカ152

2020-08-20 21:01:26 | ジャコシカ・・・小説

最初は青ざめていた二人は、鉄さんの説明でホットした表情に変わった。

 

 やがて診察室に呼ばれた二人は、医師からの説明を受けて、やれやれといった顔で松葉杖の千恵

 

と一緒に出てきた。

 

 猛さんは待ち受けた三人の顔を順に見て言った。

 

 「骨は折れていない。捻挫だ。これでじゃじゃ馬も当分は温和しくなるでしょう。とんだ迷惑を

 

かけまして申し訳ない」

 

 「こちらこそ気配りが足りませんでした」

 

 鉄さんも詫びる。

 

 その後で千恵が謝り清子が頭を下げ、高志も頭を下げる。

 

 結局皆で謝り、皆で頭を下げ合っている。

 

 赤間姉妹が楽しみにしていた春の山菜採りは、千恵が痛い思いをし、高志が強力(ごうりき)役をして、慌た

 

だしく終わった。

 

 

 

十五

 

 

 「突然のお手紙をお赦し下さい。

 

私は杉野和美と申します。旧姓は野木、歳は29歳、二人の子がおり夫は会社員です。

 

これから申し上げることは、私の単なる思い違いかも知れません。その場合はお笑い頂き、この

 

手紙を御処分下さい。

 

 

最初に私があなた様に、お手紙を差し上げようと思いました理由を申し上げます。

 

誠に唐突で恐縮ではございますが、あなた様はもしかしたら私の父ではないかと思ったからであ

 

ります。

 

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