べきである。
ねばならぬ。
こういう言葉で縛られた生き方をしたくない。
自由に生きているじゃないの
これからエッセイを書くときはこれをテーマにしょうと思っていた。
書くのは早いほうが良いと思うけれど
でも書く気はない
燃焼してしまったのネ
今日の会話です。
燃え尽き症候群?
べきである。
ねばならぬ。
こういう言葉で縛られた生き方をしたくない。
自由に生きているじゃないの
これからエッセイを書くときはこれをテーマにしょうと思っていた。
書くのは早いほうが良いと思うけれど
でも書く気はない
燃焼してしまったのネ
今日の会話です。
燃え尽き症候群?
「僕が未だに結婚もせず、付き合う女性もなく、定職も持たずにいることは、人生において正し
い選択をしているということです」
「良くそういうことを、自慢気に言えるわね。そうよ高さんはこれからも、清く正しく人生を追
及して生きていくがいいわ」
あやは彫りのくっきりした眼の奥から、苛立たし気に高志を睨んだ。
「高さんだって罪人(つみびと)だよ。両親や兄弟をどれほど悲しませているか分からぬはずがない。
わしよりも何倍も何十倍もましなことは認めるがね、だからわしなんかの言えたことではないが、
清く正しくジャコシカなんてのは余り奨められた話ではない」
鉄五郎はあやを見る眼とはどこか違う、寂莫とした視線を高志に向けて言った。
高志は逃れるように眼を逸らして、微かに笑い、何も言わなかった。
やがてあやは受け取った手紙を、きちんと畳んでテーブルの上を鉄五郎の前にすべらせて言った。
「鉄さんはこの手紙に、返事を書こうと考えている。ずっとそのことを考えている。
そうよ、私が和美さんだったら、やはり返事を待っているわ。自分ではどんなに抗い、拒否して
いても、やはり待つわ。
そのことを、もちろん鉄さんは分かっている。
私には答えなんていらない。
ただ返事が欲しい。
自分の父親なんだから」