伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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北の家族

2011-10-26 23:20:47 | 北の家族
 北の家族は

 4x6版  2段組の  415ページ

 の長編・・・・・道新の文学賞の候補にも

 なったが

 長いとかの理由で落選した。 2600円


 





 あとがきより   より


 これは北海道の冬が生み出した物語である。

 20歳の時、私は北海道の現在の伊達市を出て

 以来40年東京で暮らした。

 中略

 そんな冬が東京で暮らしてみると一番多く、心に

 思い出された。心に思い出されるだけでなく、何を

 やっていても、どんな人間と接していても、そこで自分

 が執る行動や思考の底には、北海道の冬が潜んで

 いることに気付いた。

  いつかそのことを見詰めた小説を書いてみたいと思い

 始めた。30歳代に最初の稿を起こしたのだが、直ぐに

 自分が一番やっかいなところから始めてしまったことに

 気付いた。

 略

 
 育った土地の自然風土が、どれほど人の心に関ってくる

 ものなのか、40年の東京生活はことあるごとに、私に教

 えてくれた。

  少年の頃暮らした北海道の四季、とりわけその冬を通し

 て感じたものを完全に忘れてしまわないうちに書き残して

 おきたいと願い続けて、何とか終りまで書くことができた。

 略

  冬は私に考えることを求め、雪は私に想うことを教える。

 私の頭は夏には働かず、木の葉が落ち、木枯らしが吹き

 始めると眼を醒まし、雪が降り出すと沈潜する。


 略
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