ウクライナは旧ソ連内ですから、特にロシアと国境を接する地域にロシア系が多いことは理解できます。しかしウクライナ人も多かったでしょう。この地域であまり対立が話題にならなかったのにロシアが電光石火でクリミアのロシア化を行ったことに呼応するかのように、東部の親ロシア派の武装、独立運動が激化したのはクリミアのロシア化が刺激したからではないでしょうか。この彼らの独立運動状態で迫害を受けたのはウクライナ人ではないでしょうか。
ウクライナが武装親ロシア派の鎮圧に動いたのは当然のことだったと思います。すると今度は親ロシア派が迫害を受けているように見えますが、それをもってロシアがウクライナはナチスと批判することは誤りです。親ロシア派の独立運動をロシアが軍事支援したことで、親ロシア派支配地域は戦場になり、独立しても意味がないほど荒廃が進みつつあります。人命の損失、町の損失です。大損失です。
誤りのもとは、ウクライナ人とロシア系が共存する状態で、親ロシア派が戦争で地域の独立をめざしたことです。共存が不可能になりました。迫害、戦乱の地になりました。
親ロシア派は、共存の政治を追求すべきでした。世界は親ロシア派の失敗、ロシアの失敗を学び、民族共存の政治を真剣に考えるべきです。