2012年の安倍晋三内閣から2021年の菅義偉内閣まで長きにわたって副総理を務め、影の実力者政治家然として行動してきました。今は自民党副総裁です。現在も影響力を持っているのでしょう。その彼が、台湾有事は日本有事と言って、戦争の準備をせよと言わんばかりの言論を展開しています。
台湾の動向を見るとき、台湾海峡の向こう側、大陸に非常に近いところに存在するマーツー(馬祖)島とチンメン(金門)島の状態は注目に値します。中国管理下にあって当然と思うが、実は台湾管理下にあり、驚きます。
最近、無人機がチンメン島の近くのやはり台湾管理下の小島に接近したので台湾側が警告射撃を行って追い払ったとのニュースが流れました。無人機は中国が発したものではないかと言われています。
中国は先日の大規模台湾包囲軍事訓練を持続するかのような軍事訓練を継続しているため台湾側も防衛体制のレベルを上げています。最初の戦闘は台湾海峡の台湾側にあるポンフー(澎湖)島でおこると予測し、特にこの島の防衛レベルを上げているようです。
このように確かに台湾有事が近い予感がするが、それを単純に日本有事に結び付け、日本を戦争に煽る麻生自民党副総裁の言動は危険です。真の政治家は、戦争の拡大を防ぐため、縮小するため、あらゆる方策を真剣に考えるものです。彼は考えていないと思います。あまりにも麻生副総裁の言動は軽く、誤って日本の人々を誘導する恐れがあります。中国と日本の戦争の恐れを高める言動だと思います。
とうの昔すでに自民党は政治担当能力を失っているのではないでしょうか。世界平和統一家庭連合との関係を切った程度で政治担当能力を回復するとは思えません。自民党に代わる政党もなく、政党関係なく政治家の中に有能な政治指導者もいない現在、国民の大半を占める無党派は、政治学の学問を深め、集団で冷静に現代の混乱を乗り切る必要があります。公務員、事業家・仕事人も世界常識を活かして日本の暴走を防いでほしいと思います。