日本は隣国から攻撃されると言って岸田文雄総理は防衛費増額・増税する、「反撃能力」を持つと言っています。
たとえば中国から攻撃される事態になれば中国との経済交流は大幅に縮小します。
中国との経済交流が一番多い日本が中国に反撃すれば、中国との経済交流は止まります。日本経済は大混乱です。戦争どころではないでしょう。
反撃能力は持つが、中国との経済交流がとまったときのために日本はどのような対策を講じるのでしょうか。特別な経済対策はありません。つまり岸田総理は、中国と日本が戦争状態になったとき日本がどのような被害を受けるのか予測できていません。防衛できると頭で思っているだけです。
岸田総理のような総合的思考力ゼロの人が、防衛費増額・増税をやったら不幸になるのは日本の人々だと思います。
彼は、日本は戦争しない、戦争抑止のために防衛力強化を行うと説明するかもしれません。岸田総理は、安倍晋三元総理の積極的平和主義(軍事力均衡による戦争抑止)を継承しています。
今回の防衛費増額・増税で中国との軍事力が均衡するでしょうか。GDPの2%まで防衛費を上げても、10兆円規模です。中国の防衛費はすでに20兆円をこえているでしょう。アメリカとの対立・対決を考えて軍事力を上げてきた中国を軽く見すぎています。
かつて日本がアメリカと対決したとき、フィリピン戦では勝ったが、ハワイ戦ではアメリカ太平洋艦隊の撃滅に失敗、ミッドウェー戦では大敗、以後、すべての戦いで敗北です。日本は本質平和主義で、戦争には向いていないと思います。
ロシアのウクライナ戦争を見て、安倍元総理の積極的平和主義が有効と思う人はいないでしょう。国際法軽視、国際常識欠如の国は、国威国権国益のため平気で戦争する現実を知るべきです。
日本が無法国と戦争するのではなく、世界が無法国をどうするかを考えなければなりません。今日本が戦争すれば日本は地獄です。地獄になるような戦争はしてはいけません。
ウクライナが、ウクライナに侵攻したロシア軍をすぐ叩きのめしたならば正当防衛だった、ロシアが悪かったですみました。ところが長期戦になり、ウクライナは地獄になっています。アメリカ・ヨーロッパは、協力すれば強大な軍事力を持っていますが、戦争抑止効果なしです。要するに今は国連が機能せず、世界が無法だということです。
日本の防衛力・アメリカとの同盟強化は、無法国には役立ちません。