福島県は原発事故を反省し、原子力利用をゼロにしました。放射能汚染対策で苦しむだけの県ではまずいということで新エネルギー技術として自然エネルギー利用を重視しています。しかし、福島県だけを対象にしただけの単なる原発事故対策という感じがします。
国は福島県浪江町に水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」を設けました。世界有数と言えるような規模ではないと思います。太陽電池を利用した水素供給を2026年度商用化したいと言っています。7月12日、今日、福島市内で官民合同で関係者が「福島新エネ社会構想実現会議」を開き、政府は福島県を水素社会実験県にする構想を提示するそうです。燃料電池車・バス・トラックなどの導入を進めるほか、福島県内の水素ステーションを現在の6か所から2030年までに20か所へと増やす目標も盛り込むそうです。
日本はすごいと思いたいが本気度は疑問です。
九州は太陽電池利用が普及した地域でしたが、国は、太陽発電の発電量の波が、既存電力会社の電力供給コントロールを不可能にし、停電をおこすと言って、太陽発電を押さえ、原発稼働を優先しました。岸田文雄内閣も原子力優先の方針です。
本当に日本が太陽発電を重視するなら九州の太陽発電力を活かし、水素製造に誘導し、九州を水素社会実験地域にしたと思います。
自民党・岸田内閣のエネルギー政策は、自然エネルギー利用のジェスチャーを示しながら、本音は原発再稼働、新原発新設だと思います。原子力重視で、自然エネルギー利用が一段と遅れる恐れが大きいと思います。
原子力利用は、放射能汚染、放射性廃棄物の処理処分技術がない、地球温暖化の原因になるなど非常に解決がむずかし問題をかかえており、将来性がないと思います。極端な言い方をすれば、地球を太陽にする行為です。
当面火力、省エネルギー推進で火力利用を下げる、高コストでも自然エネルギー利用を加速、都市部の緑化が、日本の正しいエネルギー政策と思います。東京都が法律で屋根太陽発電の普及をはかることを実行しますが、これは素晴らしいことだと思います。東京以外の都市部も東京に追随してほしいと思います。
太陽発電は発電コストが高い、利用しない方がいいいと言っているような地球環境ではありません。異常に暑い、冷房を使う、室内は涼しいが外は異常高温、冷房を動かすため原子力の再稼働を急ぐ、これでどうして温暖化を防ぐことができるのでしょうか。原子力が出す熱はどう処理処分するというのでしょうか。日本は技術アセスメントができていません。