アメリカは前大統領のときから中国からの輸入を減らし、平然と保護主義的な動きに転じていましたが、この動きはバイデン大統領も継続しているので効果ははっきりとデータに出ており、今ではアメリカの最大の輸入国は中国ではありません。
ヨーロッパ諸国にも中国の経済攻勢は国内産業を対し破壊的と理解し、経済安保の視点で中国からの輸入を減らす動きを示しています。
日本もやっと長期の経済低迷の原因がわかってきたようで、国内生産重視へ回帰の動きが出ています。
中国が、保護経済はいけない、自由経済で行こうと言うので、言い方が自由民主主義国と独裁主義国の間で入れ替わっており、変な気持ちになります。アメリカはTPP反対、中国は入りたいと言います。変ですね。
中国は高度経済成長から急に低成長に移行したので、歪の是正が容易ではありません。過剰在庫、値崩れ、失業率アップなど大変でしょう。新興国、開発途上国に輸出攻勢をかけますが、世界経済混乱期はどこの国でも取引に慎重になります。中国の投融資は失敗する恐れがあります。
中国の不安は非常に大きいと思います。
ソ連共産党が国民の支持を失った原因は、経済低迷でした。生活必需品が店から消えたのですから共産党の信用は失墜です。共産党員だって共産党は駄目だと思ったでしょう。軍人すら共産党を見捨てました。共産党はソ連を維持する自信を失ってしまいました。ソ連は自分で分裂してしまいました。
現在、中国の店から商品が消えたという状態ではないと思いますが、中国共産党の信用はかなり落ちていると思います。大学の学生は、全国的に手を組んで反シーチンピン体制を批判する動きを示しています。
中国人民軍は、強そうですが、現在の軍人は本格的に敵軍と戦争した経験はありません。訓練だけで強くなる訳ではありません。よほどの大義名分がないと戦意は湧かないのではないでしょうか。これまで台湾から中国を攻撃したことありません。中国の人々は、戦争するより現状維持と思っているでしょう。軍人も戦死の恐れがあるのに無理して戦争することはないと思っているでしょう。まずは経済不安を解消してくれと思うでしょう。
中国共産党は威張っていますが、党員は自分の力を半分も出せる状態ではないでしょう。内部でひび割れがかなり進んでいるガラス体かもしれません。
犯罪国ロシアを批判できない原因は、そんなロシアにも近くにいてほしいと思うほど中国がもろくなっているからかもしれません。溺れる者はわらをもつかむですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます