退屈しないように シニアの暮らし

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さて何をしようか

幸福な世界 9

2015-10-09 02:42:29 | 韓で遊ぶ


希望のリレー
まだ冬の寒さが残っていた3月、ソウルの総合病院で命を分け合う、命のリレーがつながりました。互いに、名前も、年も、顔も知らない8名の人たち。その人たちを結んだ腎臓寄贈リレー、、、。2日の間、慢性腎不全の患者4名が新しい命を受け取った奇跡のようなことが起こりました。その希望の輪の始まりになったのは、50歳を超えたばかりの社会福祉士ペクチャンジョンさんです。
1年前、彼女は機会があって臓器寄贈の誓約に参与しました。そして3月には同年輩の女性に片側の腎臓をあげました。彼女がまいた愛の種は、世の中に広がりました。ぺクさんに腎臓をもらった人の夫であるチョンスヨンさんが、腎臓寄贈のバトンを受け継いだのです。小さな事業所を運営しながら闘病中の妻をよく面倒見てきたチョンスヨンさん、、、。普段から困っている隣人のために暖かい情けをかけてあげる人でした。
「私の腎臓が妻に合わず、あげることができなかったので、、、こうやってでも恩を返すことができて幸いです。」
彼は片方の腎臓を28歳の男性にあげました。すると映画の中とかであるようなことが、現実になりました。面識のないチョンスヨンさんに腎臓をもらった男性の兄もまた寄贈運動に同調したのです。
「弟の大事な命を守ってくれたのだから、、、兄である私が黙っている訳にはいかない。私も腎臓を寄贈します。」
男性の兄がくれた腎臓は、病魔でどんどんやせ細っていった中年のおばさんの命の光になりました。彼女の夫ユンヨンシクさんも妻にあげることのできなかった自分の腎臓を寄贈すると言いました。
「あなた、私のために大変な決心をしてくれて、、ありがとう。愛しているわ。」
結婚してから今まで苦労しか知らずに生きてきた妻です。そんな妻のためならばできないことはないというユンヨンシクさんです。長い闘病生活で家長の役割をおろそかにしてきたという中年男性、、、、。その人がユンヨンシクさんの腎臓を受け取り、分け合うリレーが続きました。
「隣人の愛を受けて、おまけにもらった人生だから、これからはもっと一生懸命生きていきます。」
そうやって、妻が腎臓をもらったら、夫が自分の腎臓で恩を返し、弟が受け取ると兄が喜んで出した5家族の勇気と配慮、、、、。手と手をつないで血のつながりを超えた愛が4人に新しい人生を贈り、8人に幸福の意味を見つけてあげ、世の中のすべての人たちに分け合いの希望を明らかにしてくれました。
コメント
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