災害列島日本

2019-10-14 09:08:34 | 日記
 台風19号が東日本に猛威を奮った。15号の千葉県に及ぼした被害以上に猛烈な風雨で特に大雨による河川の氾濫が想定外の被害を広範囲に広めた。長野県を流れる千曲川の堤防が決壊して甚大な被害を及ぼしたことに少なからぬ驚きである。千曲川と言えばあの藤村の千曲川旅情の歌の風景が目に浮かぶ穏やかな歴史に満ちた旅情が頭に浮かぶのは殆どの皆さんの感想ではなかろうか。その千曲川が豹変して河川の沿線の住民に甚大な被害を与えたのだから尚更である。そもそも長野県とは高所にあるところで水害とは無縁の場所だと思っていたがそうではなさそうである。
 今回の水害でひときわ目立ったことは北陸新幹線の電車が基地にある7編成電車が揃って水浸しになってしまったことだ。水害での事故として初めてのことではなかろうか。すべての車両はそのままでは使えるものでなくなり台車から内装まで造り直しであろう。JRも大きな被害を被ったことである。
 災害列島日本の名の通り毎年やってくる台風の被害が近年特にひどいようにみえる。一昨年の広島岡山の水害による住宅の損傷があり、昨年の台風18号による関西国際空港の連絡橋そ損傷など台風による国富の損耗はいかばかりか。東日本大震災から熊本地震、広島岡山の中国地方の水害、関空連絡橋損傷と今度の東日本を襲った台風19号と毎年起こる自然災害による被害、そのたびに私たち日本人はそれを乗り越えてきた。今度もきっと昔以上の姿に戻るべく立ち上がるであろう。この雨のお陰で稲作民族が誕生維持できたのだから時に雨の猛威はあるであろうが、世界に誇る緑豊かな四季折々美しい日本列島なのである。自然にしてみればほんのちょっとした風なのでこういうものはあるものだと人類に教えてやっているようなものかもしれない。ヨーロッパの民族は決して低地の水辺には住居を定めなかったが、日本民族は稲作のため河川近くにその居を求めた。そしてこの狭い日本列島に狭い列島に多くの人口が定住した。それというのも稲という食物が毎年一定の数量確保できた結果である。ちょっとした水害で多くの家屋が被害を受けるのはそれだけ人口密度の高さを証明するものだ。
 台風19号は西日本にはそれほどの被害はなかった。ほとんど風らしい風はなかったのではないだろうか。被害の逢われた皆さんのこれからを思いながら我が家の安全だったことに感謝しながら眠りについた。水害にあわれた皆さん、どうか寒さに向かうこれから大変だろうが耐え忍んでいただきたい。