2日連続の雨天、しかも外出もままならぬ今日この頃で部屋に閉じこもって針仕事の一日だった。針仕事といえば昔の母親のすることだった。ミシンもなく子供たちの衣類の修繕は母親の縫い針と手によるものが相場だった。すね充てをしたズボンを穿いている子供は当たり前で上着は汚れと垢でピカピカの状態を汚いとか不潔などとは思わなかった。
家内はどうやら洗濯が趣味のようで何かあるとすぐに洗濯機を回してなにかと洗濯をするようである。衣類もあまり洗濯機にかけるとほつれが生じるようで特に薄手のセーター類はミシンの縫い目からほつれてくるようだ。この冬季にお世話になった愛用のセーターが破れてしまい最近の寒さのぶり返しでそのセーターを着こんでいると例の家内のうるさいひとことでなんとかしようと思い縫い目を直そうと思い立った。百均で買っておいた糸と針を取り出し全くのど素人の縫い方だが縫ってみた。何とかできるではないか。着てみて何の違和感も感じられない。見事復活のこの冬にお世話なったセーターさんありがとうである。
以前から靴下の穴あきを針と糸で修繕する習慣があって最近は新たな新品の靴下を購入していない。冬場は厚手のものを着用するようにしていたが近頃になって穴あきの特に足の指先がツメで糸が切れて空くようであるのでこれを修繕して再利用するようになった。こうした靴下を2枚重ねて履くのである。足先が温かくなる。靴下だけではない。木綿の下着のシャツも同様で首筋の下の背中のあたりの生地が真っ先に薄くなって破れる。ちょっと手間だが針と糸とで繕ってみてはいかがでしょうか。まだ捨てるのは早い。もう暫らく使えそうであるしそれだけ節約できるのだ。繕った木綿の下着と同じく繕った2枚重ねの靴下は人には見えないところで温かい身体を保持してくれる。コロナ禍は家にいてすることがまだまだ沢山ありますよを教えてくれているようだ。