まじかに迫った東京五輪で開催か中止か今白熱の議論である。政府はあくまでも開催の方向だが、マスコミや国民一般は否定的な見解が大部分のようだ。メンツに捉われて開催しても盛り上がりに欠ける大会ならばやらないほうが得策だと思うがどうか。開催するなら基準を厳しくとの感染症対策の尾身会長の提言でそれは無観客か観客は人数の制限と開催地の人に限るべきとのことのようだ。つまり東京都だけでやってくださいとのいうことだ。他府県からの人の流入などの移動が感染の最大のリスクであるのでこの発言があったのだ。これなら私も納得で多くの皆さんも同様と思う。
なぜここまでオリンピックに拘り開催をしようとしたのか、もう1年前に先延ばしにした時点できれいさっぱり開催中止を宣言してコロナ撲滅に邁進すれば菅内閣の評価も上がり自民党の支持率もグンと上昇したのにと残念だが、この損切りの難しさを改めて思い知らされる。「槍は突くより退くが難しい」とは私が在職した会社の社長がよく社員に訓示した諺だ。
織田信長が永禄13年(1570年)越前朝倉氏討伐に向かって敦賀金ヶ崎に陣取ったその時、背後の近江の浅井長政が反旗を翻して信長軍は朝倉軍と挟み撃ちの危機に陥った。それを知った信長は躊躇せず側近十数名を連れて一気に京都に駆け戻った。木下秀吉明智光秀や家康などは殿軍を務めて無事窮地を脱し軍を立て直しその後姉川の合戦で浅井浅倉軍を打ち破ることになるのだがこの信長の行動は「槍は突くよりも退くが難しい」の難しいことをやってのけた。
オリンピック開催の呪縛から解放されていたならコロナ撲滅に向かって一目散に走って行けるのにとそう思う。
今日の新聞の読者からの投稿にこんなのがあった。
東京五輪 誘致 お・も・て・な・し
開催 な・し・く・ず・し