真珠湾から80年

2021-12-07 13:52:39 | 日記
 明日で真珠湾奇襲攻撃から80年である。この間の歴史は日本史上最も残る歴史を刻みこんだものだったものになるに違いない。対外的に大きな戦をしてそして世界に一時的にせよ冠たる経済大国として、そこからは真面目な世界中から驚くべき節度のある日本人として認められ模範中の模範として貧困国には手厚い援助を惜しまない日本が国際的にも定着した。すべて米国の安全保障のもとに行われているものだ。これは米国というものがどんな国かを日本国民が理解しついていって間違いないことを認識したからの結果であろう。
 80年前は日本こそは神の国、日本のすることは最上のことで米英の考えとは相容れないとしてこれらの思想は全否定された。日露戦争に勝ち、第一次世界大戦の勝ち組に入り日本は世界一流の国になったと錯覚して欧米の猿真似に軍備を拡大し東南アジアの国々を見下し中国人を志那人と侮り中国に攻め込んだ。簡単に勝負がつくとの目論見がどうもそうはいかなくなってしまう。広大な中国は逃げ場がいくらでもあって戦線膠着状態になり泥沼化してしまう。対中国戦は当て外れになり米国の中国からの撤兵要求もありホコ先が対米国英国など世界を相手の戦争に突入となってしまった。戦争とは始めるのは簡単だが止めることにはなかなかできないのである。
 イラク戦争や湾岸戦争など、また今の対北朝鮮政策などの米国のやり方は我々よく理解ができようが、それがあの80年前の対日本に対する政策と同じもので当時の日本の指導者にはわからなかったと言える。
 米国の国力は絶大なもので生産力はケタ違いに大きい。武器弾薬や艦船航空機の補給が戦に勝つ必要充分な要素である。日本は戦艦や航空機など開戦当初はそれなりにあったが補給という戦争に勝つこの戦力の補給力が米国ほどにはなかった。戦いには双方同じ程度に消耗が起きるのでその消耗の補給力がカギで米国の補給力には太刀打ちできずに最後はヤケクソ的な神風特攻ということになり究極が広島長崎の原爆でケリがついたということだ。
 負けた日本は真に目覚めて民主的国家に生まれ変わり世界の人々にほぼ尊敬に値する国になった。米国を相手に戦争を仕掛けるほどのお国柄だからそこそこの能力を持った国ということは世界は認めているのでG7とかOECDなどのメンバーになりアジアの中で唯一の先進国家として米国ほか西側の主要国家になった。