第二次世界大戦は日独伊の三国の枢軸国に対して米英仏などの連合国が手を結んで対戦した。ソ連、今のロシアだがドイツと交戦していたが日本とは一応不可侵協定があって対日本とは戦争状態ではなかった。ドイツも日本もドイツはソ連を日本は米国を一撃を加えれば相手は停戦をするだろうとの甘い観測で戦争に突入した。日本はそれ以前、対中国戦線でも当時の中国を遅れた未開の国として一気にやれば勝てるとの認識だった。しかし日本もドイツも広い広い領土を持った国に対する感覚が間違っていた。縦深戦法で相手を奥地に引きずり込んで戦線が伸び切ったところで反撃する方法に逢い何れも敗戦の契機をつくってしまう。
米国はまだ太平洋戦線で日本との激戦が繰り広げられていて兵士の損耗が激しく何とかしなくてはとの打開策でソ連を対日本戦に引きずりこんでゆく。丁度その頃原子爆弾の開発がまとまり核の使用でソ連参戦は不必要にはなったがソ連は日本領の満州や千島列島に攻め込んだ。ヤルタ会談の結果である。これらはすべて米英等の世界戦略による結果である。旧日本軍は局地の戦闘つまり戦術にはそこそこ成果を上げていたが米国などの世界戦略に全く無知でその結果が敗戦ということだ。
米国と中国の対立が今鮮明になっている。中国は海洋進出をして隣国各国に脅威を与えているし、米国に負けじと宇宙開発に軍事力増強に国力を注いでいる。米国は英国でのG7で西側先進国の結束を確約したがもう一国が抜けていた為、ロシアプーチン大統領との会談をスイスジュネーブで行った。目的はただ一つ、対中国をよろしくといったところかだ。米国にすれば、ロシアという国はこちらが何もしなければ大人しい国柄という認識でじっと待つ忍耐のある国とみているが中国は中華思想を持つ国で我々が世界の中心という自負を持つ国柄で油断ならないとしているようでインド太平洋とロシアを取り込んで中国包囲網の戦略が見え隠れする。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます