今日8月12日は日本航空123便東京羽田発大阪伊丹行きのジャンボ機が群馬県の御巣鷹の尾根に墜落した日から35周年を迎える。もうそんなになるのかと思う。35年といえば会社に就職した若きフレッシュマンが定年を迎える期間である。私自身の経験では今の定年後の生活の期間の方が断然短く感じられる。会社で業務に追われる日々の毎日の時間の方が長く感じられ今の定年後の毎日の時間の方が断然短いのである。
操縦不能となった日航機の操縦席と航空管制室とのやり取りが克明にあらわされている映像を見ると胸が締め付けられる思いで犠牲となった520人のご遺族の皆さんは改めて事故の凄惨さを思い浮かべらるだろう。御巣鷹の尾根の墓標も近年の豪雨や台風で流され傷みも激しく今日の慰霊登山では新しい白木の墓標を持参してのものとなる方も多いのではないだろうか。ご主人を事故で亡くされた箕面市の谷口真知子さんは最近その後の家族の様子やご自身の生き方を本にして出版された。谷口さんはテレビでも度々報道された方だ。あの当時よりも輝いてはつらつとした風貌が紹介された。天国で喜んでおられるご主人に違いない。事故に遭わなければ平凡な主婦であっただろうが、マスコミに知られる時の人となられたのも凶を吉に変える力強いご努力があったからであろう。
近くにある大阪伊丹空港は今日も何百機の旅客機が離発着を繰り返すが大阪北摂に住み着いて60年有余が経過するが未だ大きな事故には遭遇していない。安全なハズのJRの電車がつぃ最近大きな事故で多数の犠牲者を出しているところを見ると確かに飛行機は安全な乗り物との認識が定着しているのではないだろうか。事故の裏には気の緩みが潜んでいるようにも思えてくる。この8月もどうか平穏なものであって欲しい。
午後になってほっと一息して新聞を見るとコラム欄にはなんと日航機墜落の遺族谷口真知子さんのことが出ていた。私の印象とピッタシのコラム欄の筆者だったのだろう。谷口真知子さん一家のビデオがあるはずだからまた時間があればデッキ荷掛けてみよう。