NHKがチャンネルを統合して放送規模を縮小するという。骨子はBS1、BSプレミアム、BS4Kの3チャンネル2チャンネルに、将来的には1チャンネルへの1本化、ラジオのAM放送の第1と第2とFM放送はAMを1本化する方向というものだ。最近ラジオはクルマの中以外はまず気が向かない。FMは昔昼の歌謡曲という番組があってヒットを飛ばす歌手の名曲を取り上げてくれた。だからカセットテープに録音してそれをクルマの中で再生してよく聴いたものだった。今の車はカセットテープの取り込み口は無いだろう。テレビの放送も視聴者の数はどんどん減少気味ではなかろうか。NHKは削減の理由としてコロナによる経済状況の変化や人口減少世帯数の減少などを挙げているが真の理由はテレビ離れの社会変化にあるのではないだろうか。
これまでの一方的に押し付けられた映像や状況を見て楽しむことから視聴者が自身の好みによって見たいものを探索しそれが可能な状況が今にあるのである。NHKが制作した番組ならばどんなことでも信用し納得できた時代が過去だった。NHKのアナウンサーは賢い偉い高貴な人だとの印象が国民全般にあった。民度が次第に上がってゆきそういう考えも次第に変化し番組に対する欲求も変わり始めてゆく。NHKはその変化を感じているに違いない。だからインタネット同時配信をするといいだしたのである。
私の場合だが毎朝まずは新聞に目を通し思いつくニュースがあればブログに自身の感想を書き留めてそれからYouTubeの画面を取り出してみる。政治経済以外のお気に入りの歌手の歌などがあれば聴いてみてその曲のカラオケがあれば探し出し歌ってみる。吉村大阪府知事のコロナ対策記者会見などは毎日の定番になっている。これらいち視聴者の好みが一日の始まりなのだ。第一線を離れた多くの元サラリーマン諸氏などこれと似たりよったりの日々ではあるまいか。人間の好みを満足させてくれるのもが過去のNHKにはあったが今のNHKにはなさそうに思えるがどうか。公共放送の壁がここいらにありそうだ。