ソ連がドイツベルリンに突入してドイツを負かしたという第二次世界大戦勝利の記念日が5月9日で毎年ロシアでは軍事パレードなどで祝う。西側諸国は戦勝記念日などで祝うことはないがロシアや北朝鮮中国など社会主義諸国ではこの種の軍事パレードを大々的にやっている。今の我々日本人の感覚からして77年前の戦争で勝った勝ったと騒ぎまくるその感覚が理解しにくい。但し、今の民主主義的な社会になったからこそだが旧日本軍が継続していたならば果たしてどうかは疑問である。
さて、ロシアのプーチンさんが戦争を宣言するかどうかで注目の日であったがそれが無かった。ウクライナ侵攻を正当化するだけで戦果を発表することもなく核兵器使用にも触れなかったのは使えばロシアが終わるということを認識している証拠である。使うのを怖がっているのである。プーチンさんの最大の誤りは自国の戦力国力のレベルを白日のものしてしまったことだ。繰り返すようだが、ロシアの戦闘力は第二次世界大戦のベルリン突入のあの時と同じパターンで戦車による市街地攻撃をウクライナでもやっていることだ。多少ミサイルや航空機による爆撃もあるようだが主力は戦車のようだ。米国などの専門家はロシアはあの程度のものかと笑っているかもしれず戦闘がチャチにみえるのかもしれない。これを見てならばジャベリンやステインガーなどで十分対応できそうだと今どんどんこれらの兵器を援助している。やがて戦車などが潰され枯渇した後、重火器のりゅう弾砲などで被占領地の奪回に向かうというシナリオである。米国にとって新兵器のまさに実験場になっていてこれほどない絶好のチャンスととらえているのである。プーチンさんは昨日の演説で西側諸国の軍事援助に対してひとことも言えなかったのは米国の恐ろしさや反発の危険性、そして自国の戦力の程度を認識している証拠である。この戦争はロシアの負けである。