ナンヨウショウビン（Halcyon chloris） Collared Kingfisher
ラスボラ釣りをした後は一度ロッジに戻り、街のレストランでお気に入りのクエイ・チョゥスープとアイスミロを頼んだ。
クエイ・チョゥは米で出来た平麺で、野菜のたっぷり入ったあっさりスープとの共演で絶妙なハーモニーを醸し出している。店によって味付けが違うので食べ比べが出来るのも楽しく、ここ数日は店に入る度にクエイ・チョゥを注文していた。
夕方になり、いつもの河口へと赴く。
この日は強風で、さっきまで晴れていたのに雲行きが怪しくなってきていた。鳥もほとんどいない様子で声もせず、イソシギが1羽で採餌していた。
ふとマングローブ林に目をやると、ナンヨウショウビンがとまっていた。
強風だからあまり飛びたくないのか、ナンヨウショウビンは私がかなり近くにいるのに飛び立たなかった。
キタカササギサイチョウ（Anthracoceros albirostris） Oriental Pied Hornbill
しばらくすると、やはりというか大粒の雨が降り出した。
私達はあわててビーチにある小さな東屋の下にお邪魔した。しばしの雨宿りである。
すると、別の東屋の下にはどこからともなくインドハッカ達が集まってきて集団で雨宿りをし始めた。
２つ、隣り合わせに並んだ東屋に人間とインドハッカがそれぞれ入り、雨をしのいでいる空間は激しい雨により外界から遮断されて、この２種類の生き物が同じことをして時間を共有しているみたい、なんて思った。なんとも不思議で素敵なひと時。
しばらくすると雨は降り止んだのだけれど、またすぐに降り出しそうな空だったため撤退をした。梢では、曇天高らかにキタカササギサイチョウが鳴いていた。
【2010/08/07/マレーシア Langkawi,Malaysia】