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ヒメシオマネキ(Uca vocans)
サニツ浜へ行くと、潮が引いて広大な干潟が出現していた。
チュウシャクシギ、アオアシシギ、ダイサギ、コアジサシ等がいるけれど、なにせ潮が引きすぎて鳥達はあまりにも遠くに散ってしまっている...。
やれやれと首をうな垂れて目線を下げると、足元に無数のシオマネキ達がちょこまかと動いていた。
ヒメシオマネキ、オキナワハクセンシオマネキ、ベニシオマネキ、ヤエヤマシオマネキ、そしてルリマダラシオマネキもいる。
私の接近を気にしたヒメシオマネキが、明らかに自分のはさみ脚が入りきらないような穴に潜り込んで、詰まって動けなくなっているのが可愛かった。
この情景を見て激しい既視感に襲われた私であったけれど、その原因は数年前の西表島で、逃げ込んだ穴に半身が詰まって身動きが取れなくなったイシガキトカゲを見た記憶だった。
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ルリマダラシオマネキ(Uca tetragonon)
ヒメシオマネキやヤエヤマシオマネキなど、比較的個体数が多い者は警戒心が低くて、ちょっと待っていればすぐにウェービングなぞ始めるのだけれど、このルリマダラシオマネキはとにかくシャイで、私が6m以上はなれた場所に座り込んで待っていても、巣穴からなかなか出てこない。
こうなったらガマン比べだ、と待ち続けると、やっと半身を現してこちらの様子を伺っている。
ニヤリと不敵な笑みを浮かべた私は、大人気なく鳥用の機材でその姿を写真に収めた。
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ベニシオマネキ(Uca chlorophthalmus)
干潟のイチゴヤドクガエルこと、ベニシオマネキ。
大きなクマドリオウギガニは、岩陰に隠れながら凶悪なオレンジ色のはさみ脚で脅してくる。
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サニツ浜
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ミナミオカガニ(Cardisoma carnifex)
日も落ち、島が深い藍色に包まれる頃、
ビーチへと続く道を車で走っていると、いきなりオオクイナがすぐ前の道路上に飛び出してきて、道の中央で立ち止まるものだから危うく轢くところだった。オオクイナはしばらく固まったあと、そそくさと茂みに入っていった。
するとまだ何か路上に居る。今度はミナミオカガニだった。
道路端まで寄せてやると、怒り狂ったように強靭なはさみ脚をこちらに振りかざして威嚇してきた。
初めてこのオカガニを見た時は、そのあまりの巨大さから恐怖心さえ抱いたほどである。
【2010/06/12/宮古島 Miyako Is. /Japan】