ツノトンボの池

2010-10-25 23:18:28 | 蟲(Bugs)

セッカ(Cisticola juncidis) Zitting Cisticola

夕方、介護施設の裏手にちょっとした池を見つけたので少し歩いてみることに。
なんてことはない小さな池なのだけれど、湿生植物が多くて虫にはいい感じ。
セッカが多く、そこら中で鳴いていた。
チュウサギが池から飛び立ち、同じタイミングで大きなカラスバトが木陰から飛び出し飛んでいった。カッコウの声が聞こえたと思ったら、今度はホトトギスが鳴きながら飛翔して私の真上を通過していった。そういえば、島に来てから色々な所でホトトギスの声を聞いたから、相当な個体数が島に入っているのではないだろうか。
リュウキュウサンコウチョウの雄が鳴いていたので、口笛で声真似をしてやると、茂みから少し出てきて怪訝そうな顔をした。






オキナワツノトンボ(Suphalomitus okinawaensis

茎が大好きオキナワツノトンボは、とまり方と触角が可愛らしい。
警戒心があまり無いようで、いくら近づいても少しも逃げようとしなかった。

この池の周囲にはとにかくセンダングサが多くて、歩き回った後に靴からズボンにかけて千弾ぐらいの種子がくっついていたため、全て取り除くのに10分もかかってしまった。


【2010/06/12/宮古島 Miyako Is. /Japan】

BLUE×RED

2010-10-24 00:47:29 | 鳥(Birds)

イソヒヨドリ(Monticola solitarius) Blue Rock Thrush

地に落ちたマツカレハの幼虫を狙って、近くに寄ってきたイソヒヨドリの雄。
普段は忘れがちだけれど、これほどまでに美しい鳥はそう居ない。
例え今までに何度も出遭っていても、今までに無いくらい近くで出遭えた時、初めて出遭った時のあの新鮮な喜びが私の脳を駆け巡るのだ。




マツカレハの幼虫を、むしゃこらむしゃこら。




沢山食べて満足気な様子のイソヒヨドリ。私も満足。


【2010/06/12/宮古島 Miyako Is. /Japan】

腹は黒いが心は白い

2010-10-23 19:06:02 | 鳥(Birds)

クロハラアジサシ(Chlidonias hybridus) Whiskered Tern

宮古島4日目。
この日は色々な場所を廻ってみようと思い、早起きして6時から鳥見を開始した。

恒例の朝のサトウキビ畑では、今日もシロハラクイナが複数いる。
小学校前の貯水池には入っていく道が分からず、草木に囲まれて水面が少しも見えない池を一周した挙句、やっと池へと続く狭い通路を見つけた。茎に細かな棘のある草がからまったフェンスにヤモリのように張り付き、引っかき傷だらけになりながらやっと池の水面が見えた時、何か沼アジが池の上を飛んでいるのが見えた。胸から腹が黒い、そして短い尾と、赤い嘴と脚....それは見事な夏羽のクロハラアジサシだった。
かろうじて見える池の半分にたまに出現しては、表層にいるカワスズメ科の魚を掠め取っている。



アマサギ(Bubulcus ibis) Cattle Egret

草が刈られた直後の公園では、アマサギの群れが餌を探していた。



「クリリ、クリリ」という声に見上げればツバチが頭上を飛んでいた。とにかく翼が長い。


アカガシラサギ(Ardeola bacchus) Chinese Pond Heron

もう1つの貯水池に行くと、こちらにもクロハラアジサシがいた。
ゴイサギは、普段は真っ白な体下面が妙に灰色に見えた。脚の色は草に隠れて見えなかったけれど、婚姻色なのだろうか。
池の横の草むらでは、シマキンパラとキンパラの混群が草の種子をついばんでいた。
ふと空に目をやると、なんと夏羽のアカガシラサギが飛翔していた!このような思いもよらぬ出遭いがあると、それはそれは嬉しくなってくる私であった。
またまた、ひと気のないサトウキビ畑の農道ではミフウズラが。


【2010/06/12/宮古島 Miyako Is. /Japan】

雨の日

2010-10-22 22:22:35 | 植物(Plants)

テッポウユリ(Lilium longiflorum

池間島の岩礁地帯を探すもミヤコトカゲは見つからなかった。
それこそマンパワーを十二分に発揮して草の根を分けて探さなければ見つからないのだろうか。




何か打ち上げられていた。



ここでどうしようもない豪雨が降り出したため、
池間島を後にして、島尻のすむばり食堂へ。タコ丼をたのむ。


アフリカマイマイ

昼に降り出した雨は夕方には上がっていた。



ミヤコニイニイ(Platypleura miyakona

夜の大野山林。
今日は雨が降ったせいか、昨日よりも多くのサキシマヌマガエルとヒメアマガエルが鳴いている。前者は「クォァァ...クォァァ」と、後者は「ギリリ、カララ」と。
ミヤコヒキガエルは今日もよく林道に出てきている。少し開けた場所では、ヤエヤマオオコウモリが妖しく飛び回っていた。
ミヤコニイニイが突如、私の灯りに向ってきて私に当たり、地に落ちた。にぃにぃ!

シャワーを浴びるため、寝る前に街を歩いていると、通りすがりの野良犬にアマガミされた。あまりに唐突な攻撃に、噛まれた瞬間には疑問符しか浮かんでこなかった。

【2010/06/11/宮古島 Miyako Is. /Japan】

Erigro moderato~穏やかに速く~

2010-10-21 17:28:05 | 鳥(Birds)

エリグロアジサシ(Sterna sumatrana) Black-naped Tern

宮古島3日目。
この日は天気が悪くて、朝からどんより曇り空。
朝ご飯にポーク玉子とさんぴん茶を調達した後、サトウキビ畑を流すことにした。
リュウキュウヒヨドリ、リュウキュウキジバト、リュウキュウメジロ。群れでいたキンパラは、国内では初めて見た。シロハラクイナは悪天候のためか10個体以上も出現した。
そのうちひと気のない農道にさしかかると、ミフウズラが足早にサトウキビの茂る中へ入っていった!宮古島は南西諸島で一番ミフウズラが見易い島だと私は思う。これは宮古島の地形が平坦でミフウズラが棲み処として好むような農耕地がとても多いことと、ハブが分布していないことが関係しているのだろう。
お昼近くになり、ミヤコトカゲでも探そうかと池間島に行くと、磯にエリグロアジサシの小群がいた。強風に煽られながら集団で飛行していて、時おり一斉に海面に突き刺さっては小魚を捕らえていた。







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シロハラクイナのヒナ達、3羽寄ればなんとやら?
どうやら親鳥がサトウキビの茂みの中に居る様子。





【2010/06/11/宮古島 Miyako Is. /Japan】