「北の山・じろう」日記

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ウクライナ政府内に見える不一致(政権闘争の影がちらつく)<ウクライナ紛争2024・12・25

2025-01-13 09:43:46 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

さて、ウクライナ情報サイトDEEP STATEの情報更新が、どうやら当局に規制されたらしいことを書きました。24日情報が更新されました。当局の抑制についてはウクライナ国内からも国会議員や新聞からも批判が起きていたようです。一旦、発禁になったのが、何故情報を更新できたのか❓
これは規制に反対する側から当局に何らかの働きかけが、あったからだろうと思います。

ゼレンスキー側は、引き締めにやっきです。最近、かなりの数の外国駐在大使をまとめて一気に更迭しました。ゼレンスキー側の人間に入れ替えるのでしょうね。目的を考えると停戦問題で勝手な行動を封じるためだろうと思います。

ウクライナ軍内部では、二つの派閥があるようです。シルスキー最高司令官を中心とするゼレンスキーのイエス・マン派閥。もう一つは、イエス・マンでない派閥です。
ノー・イエス?派閥の中心は❓
国防省情報総局局長のキリーロ・ブダノフ中将です。
ウイキペデイア【キリーロ・ブダノフ】
前国防相のオレクシー・レズニコウが更迭された後、国防相に昇格する話も流れました。
しかし、国防相の後任は、多分ゼレンスキーのイエスマンだと思われるルステフ・ウメロウです。いるのかいないのか分からない程、無能です。これ以後、国防省の調達や武器支援は、ほぼゼレンスキーの言いなりで行われています。それについては略。
軍事の履歴も政治家としての履歴もありません。上級職は、2022年9月から国有財産基金長官に任命された履歴しかありません。軍事のド素人で何の経歴もない人間が、ウクライナ軍の裏方を全部統括する国防相が務まるはずがありません。要は、名前だけいれば、いいと言うことです。

有能な人間は、追放するのがゼレンスキー式です。前国防相のレズニコウも追放されました。前最高司令官のザルジニーも追放されました。自分のライバルになりそうな人間は、全部追放して無能なイエスマンに置き換えてました。外務大臣としてゼレンスキーを支えてきたドミトロ・クレバも事実上、追放しました。その後の外務大臣など、どこにいるんだか分りません。

ブダノフ中将は、5月ごろかなり政権批判的な意見を外国メデイアに寄稿しています。副局長も当時、かなり際どい発言をしていました。丁度そのころ、ウクライナでは停戦論が出ていました。ウクライナ国内の新聞も停戦の論調が増えてきていました。

クルスク侵攻作戦が計画され実行された大きな理由です。
停戦論を吹き飛ばし、ゼレンスキー支持を回復するには絶好だったと言えるでしょう。
つまり、非合理極まりないクルスク侵攻作戦は、ゼレンスキーの延命のために行われた可能性が高いと言えると思います。ほぼ成算がなく、東部戦線で不利を招くのが分かり切っていたからです。

DEEP STATEの圧迫問題もここに起因していると思います。情報の完全大本営化を図ったのでしょうね。
しかし、それはあっさりひっくり返されたようです。DEEP STSTEは国防省情報局との関係が指摘されています。政府や軍と違う情報を発表する以上、ウクライナ国内に強力なバックがいます。いなければ不可能です。

そして国防省情報総局の局長は、ブダノフ中将です。段々、流れが見えてきたでしょう❓

そしてウクライナ議会にも当然、反ゼレンスキー派がかなりいます。そもそもゼレンスキーの政党すら分裂して過半数を失っています。だから法案もろくに議会を通りません。その都度、野党と妥協しなければならない状況です。

最近、前大統領のペトロ・ポロシェンコが反ゼレンスキーの動きを強めているというウクライナの新聞の報道がありました。キエフ市の市長ビタリ・クリチコも反ゼレンスキーの有力候補です。
知っている限りでは前総司令官のザルジニーもウクライナ国民の支持は高いです。(ゼレンスキー以上)
国防省情報総局は、このうちの誰か(または複数)の支持を得ていると思います。

ゼレンスキーは停戦になれば、大統領の座から追放されるでしょう。独裁者として居座るには、戦争を継続する必要があります。だから、勝手に停戦交渉をされると困る理由があります。停戦の条件に自分の大統領職の保証を要求すると思います。それは「御免です!」の勢力は、ウクライナ国内では多数派でしょう。

ゼレンスキーは大統領の座にしがみ付くために停戦を妨害すると思います。
しかしトランプ氏の停戦仲介が本格化すれば、「それは御免です・の勢力」が多分連携してゼレンスキー降ろしを始めると思います。
「それは御免です」派は、戦況の悪化をそのまま外部に報道してもらう方が都合がいいわけです。
「もう無理だから停戦します」と簡単に説明できるでしょう❓

戦況をごまかして停戦を拒否したいゼレンスキー。
戦況を明らかにして停戦に持ち込み、ゼレンスキーを追放したい反ゼレンスキー勢力。

ゼレンスキーのパトロンのバイデンさんが去れば、次は停戦派のトランプ氏です。
こう考えてみると、大分ウクライナ国内の政権闘争の流れが見えてきます。
これが全部正しいとは言いません。しかしウクライナの新聞から出てくる断片的な情報をつなぎ合わせると、このような流れは見えます。

反ゼレンスキーの方にいるのは、これまでにゼレンスキーから追放されたり冷遇されてきたグループです。
ゼレンスキーの方にいるのは、ゼレンスキーにぶら下がって「美味しい!」思いをしてきた連中です。
来年は、一味違う「ゼレンスキー劇場」が幕を開けそうです。

虐げられているウクライナ国民のことを思うなら❓

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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