「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

独自の哲学を貫く異色の政治家・ハンガリーのオルバン首相<2023年10月

2023-10-22 10:14:02 | ヨーロッパ

NATO、ハンガリー・ロシア首脳会談に懸念
2023年10月20日 12:48 発信地:ブダペスト/ハンガリー [ ハンガリー ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3487176?cx_part=top_topstory&cx_position=1

今の世界にこれほど独自の哲学を持ちそれに忠実に行動する政治家は、オルバン・ビクトル首相しかいないと思います。
ハンガリーは東ヨーロッパの小国で旧ソ連圏の国です。
オルバン首相は、ロシア支持は明確で立場は揺らぎません。ウクライナへの軍事援助は拒否しました。人道援助はしています。
ロシアへの経済制裁では、エネルギー禁輸に反対しました。理由は、ヨーロッパの小国にはロシアの安いガスや石炭を買って国内経済を回している国が多いからです。エネルギーを禁輸に含めたため、去年の冬はユーロの小国は冬の暖房に困りました。薪を焚くしかなかった国さえありました。
ロシアのエネルギーは、中国とインドに販売先が変わっただけで何の意味もありません。

ある国際会議で持論を開陳しました。
「グローバリズムなどくそくらえ!地獄に落ちろ!」
中々、こう明確に言い切るには度胸がいると思います。

グルーバリズムとは、アメリカが経済的に搾取するための手段です。要は「貿易に保護的なことをしないで自由に競争しよう」と言うことです。これをやったら、どうなります?小国や弱小国の小規模な企業などアメリカの多国籍超巨大企業に叶うわけがないでしょう?
要は、「強欲資本主義」の国際版です。
いいわけがありません。
だから、それにダメ出しするのは正しいことです。

ウクライナのことは、かなり嫌っていますね?
理由は、分かりません。

ユーロの首脳会議を欠席して、中国北京で「一帯一路」の国際協力サミットフォーラムに出席していました。

オルバン首相はプーチン氏と旧交を温めたのですが、これがNATOとして「けしからん!」と言うわけです。

一方ハンガリーの首相府長官は、分かりやすく言うと?
『余計なお世話だ!(口出すんじゃない!)』
と、分かりやすく返答しました。

ハンガリーは、なかなか愉快な国でしょう?

オルバン首相のエピソードをもう一つ。
故ゴルバチョフ氏の葬儀は、氏をしたい偲ぶロシア市民の手で執り行われました。政府首脳はロシアを含めて誰一人参列しませんでした。

『ハンガリー首相、ゴルバチョフ氏の葬儀参列へ』
2022年9月3日 16:26 発信地:ブダペスト/ハンガリー [ ハンガリー ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3422113

ゴルバチョフ氏は、結果として現代史に大きな功績があると思います。ゴルバチョフ氏の旧ソ連の指導者としての最後の仕事は、エストニアとラトビアの独立を承認した事でした。

そもそも政治家以前の話として、人間はどうあるべきかを考えさせられました。



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