アングル:独州議会選で反体制政党が台頭、連立政権にさらなる打撃
By Sarah Marsh
2024年9月2日午後 2:28 GMT+921分前更新
https://jp.reuters.com/world/europe/AMHTT6QRBBMK5IO7WEGQABFALY-2024-09-02/
テューリンゲン州とザクセン州で「ドイツのための選択肢(AfD)」は保守政党並みの議席を獲得しました。
『一方、左派ポピュリスト(大衆迎合主義)政党「ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)」は、結党からわずか8カ月で11.5─15.6%の率を獲得し、国政連立与党3党のどれよりも得票率が高かった。』
保守政党は現在下野しているキリスト教民主同盟CDU系のグループです。
しかしロイターの書き方も悪意がありますね❓
左派ポピュリスト(大衆迎合主義)政党と書いています。
イギリスの保守党だって中身は似たようなものだと思います。
問題は、躍進した新興勢力は「移民・難民排斥」「ウクライナ支援反対」を主張しています。
コロナ不況からインフレ高進、その中で起きたウクライナ紛争への対処、その結果ドイツで進行中の不況に近い経済的な落ち込み。
特に手厚すぎるウクライナ支援とウクライナ難民支援は、批判が多いと思います。
ドイツ国内で生活が苦しくなっている人が増えているのにそれを放置して納得する人は少ないと思います。
その批判として連立与党3党は、全部議席を減らしました。欧州議会選から続く流れです。
ドイツ左派ポピュリスト「ヴァーゲンクネヒト」新党は極右の票を奪うか
2024年2月20日
https://www.fsight.jp/articles/-/50437
「ザーラ・ヴァーゲンクネヒト同盟(BSW)」
反EU、反難民、親ロシア
共産主義の流れをくむ政党ですからロイターは白眼視するわけです。
しかし旧東ドイツ地区では共産主義は違和感のある思想ではありません。むしろ貧しいこの地区の国民にとっては親近感の方が強いでしょう。
問題は、BSWは極左でAfDは極右です。
連立を組むのは野合になり不可能に近いです。
ここに穏健保守のキリスト教民主同盟が加わって、今後のドイツ政治をリードして行くことになりそうです。
ドイツ経済を破壊したと言える緑の党は、当分沈没でしょうね。環境左派の主張は、夢物語であったことをドイツ人は理解しつつあると思います。支持率の急低下がその証明です。
現在政権党で落ち目のSPDは、更に落ち目度合いを深めると思います。
落ち目の左派系政党から流れた票は、批判票として極左のBSWに流れる可能性があります。
そうなると旧共産党系が勢力を伸ばすことになります。
多分、まともな議席数を持つのは穏健保守のキリスト教民主同盟とBSWは極左でAfDは極右になりそうな流れになってきました。
フランスもマクロンの自爆解散のと議席の変動があり、まだ組閣が出来ません。
もう1回総選挙が出来るのは今回の自爆解散の1年後です。あるいは1年後まで組閣が出来ないかもしれません。
ウクライナ絶対支持の政権与党は、フランスでもドイツでも議席を減らしました。フランスは組閣が出来ず、ドイツでは政権党は3党とも議席を大幅に減らして少数党に落ち込むでしょう。
イギリスでは、保守党が懲罰的歴史的大敗を喫しました。
アメリカの民主党は、どうなるのか❓
ヨーロッパの傾向から見ると負けることになります。
※日本⇒総理が総理引退になりました。
大ウソをついて国民をだまし、ウクライナに大金をつぎ込んでいる国は、多いです。
国民はバカではありませんから、やがて懲罰が下ります。
その前に不況になるかもしれません⇒ヨーロッパ。
どっちにしても戦争に大金をつぎ込んで、いいことはなさそうですね❓
BBC>ドイツ極右AfDが躍進、東部2州の議会選挙 テューリンゲン州では第1党に
https://www.bbc.com/japanese/articles/cly9p3xv2eyo
テューリンゲン州の政党得票率
AfD 32.8%
キリスト教民主同盟 23.6%
連立与党
社会民主党 6.1%
緑の党 3.2%
自由民主党 1.1%)
※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d