2018年3月
神田神保町を中心としてあった「いもや」直営店が全店閉店した。
(一部暖簾分け店は、今も営業中です)
本店の「天麩羅 いもや」「天丼 いもや」「とんかつ いもや」とあって、
安い値段で揚げたての天麩羅やとんかつを喰わせてくれる、
安サラリーマンと貧乏学生の味方のような店だった。
本店は2017年の3月にすでに閉店。
10店舗ほどあった暖簾分けの店も、店主の高齢化で次々と店を閉めていった。
3月中ごろだったかな、たまたま神保町にいて閉店を知っていたので「天丼 いもや」に行ってみた。
店主が淡々と天ぷらを揚げていき、テキパキと天丼が供される。
たっぷりの炊きたてごはんに目の前で揚げる海老、キス、イカ、かぼちゃ、海苔の天ぷらが乗せられて、
丼ツユをジュッとかけて出来上がり。
あ〜20代前半から馴染んだこの味。
名残惜しいのだけど、時代なんだろうなぁ。
淡々と天ぷらを揚げている店主だが、
喰い終わったお客が物言いたげに「ごちそうさま」と告げると、
お客の目をしっかり見て、深々と頭を下げながら
「ありがとうございました」と挨拶していたのがとても印象的だった。