金沢から京都、奈良、大阪と駆けずりまわる旅の5日目。
この日はのんびりと奈良の街を散策して、夕方から名古屋~蒲郡へ移動の予定です。
JR奈良駅も知らないうちにキレイな駅舎になって、と思っていたら
横にちゃんと以前の石造りの駅舎が残っていました。
流石、奈良です。
京都とは違うな。
JR奈良駅から近鉄奈良駅まで移動する途中の奈良市街のど真ん中に、
鬱蒼とした森があります。
ビジネスホテルと雑居ビルの間の奥に見えます。
さあ、これは何でしょう~
第9代 開化天皇陵です。
奈良の街のど真ん中にも天皇陵があります。
流石、奈良です。
約40年前ぐらいに訪れた時には、隣りは洗濯物がかかった民家でした。
唖然としたことを今でも憶えています。
ちょっと朝コーヒーをいただいて、
旧市街の裏から「東大寺」に参ります。
観光地ではなく奈良の住人の生活に密着した東大寺であることを感じますね。
人も少ないし。
大好きな「転害門(てがいもん)」
平重衡の焼き討ち、三好と松永との戦いと東大寺も戦火によって焼失していますが、
この転害門はその戦火の中焼け残った数少ない建物で、
基本的には天平時代の創建時そのままの遺構なのです。
「転害門」という名称が、何を求まられたものなのかを物語っているようです。
マジか!!
境内にいるのね。
「転害門」から「正倉院」の前を通って行くと、
「講堂跡地」の広大な空き地越しに「大仏殿」が裏から見えます。
そうそう、奈良と言えば、東大寺と言えば、鹿ですね。
どーもどーも。
「四月堂」からまわって大仏殿正面方向に行くと、
「東塔院跡」の発掘調査をやっています。
かなり長い期間やってますね。
東大寺には元々「西塔」も「東塔」もあったのですが、今はどちらも無くなったままです。
いつか、古の伽藍の再現をするために再建するのでしょうか。
どーもどーも。
東大寺の境内には広大な謎の空き地が随所にあって、
以前は何があったのか想いを巡らせます。
何気なく残っている土塀なんかも、とても興味をそそる存在です。
東大寺境内から「春日大社」方面に行くと観光バスの駐車場があって、
その絡みで土産物屋や茶屋がたくさんあります。
「若草山」の登山口はそのザワザワした辺りにあるのです。
そう、今回の奈良再訪の目的のひとつが若草山にもう一度登りたいということだったのです。
山とは言っても低い小山で道も整備されていて、
驚いたことには登山口には小屋が建っていて入山料を取っていました。
40年前は無かったよねぇ。
山頂は平らで広くて景色がパノラマで臨めます。
40年前と変わらず、空からはヒバリの鳴き声が降りてくる。
姿は見えないんだけどね。
ご覧の通り、東大寺の伽藍が俯瞰できます。
これは興福寺の方向かな。
奈良の街は素晴らしい。
1時間ぐらい山頂の芝生の上でボケ~ッとしていました。
いい時間です。
さて、降りますか。
下りは「春日大社」方面に降ります。
春日大社「飛火野」の「鹿苑」経由で「鷺池」の「浮見堂」を望む。
「荒池」を経て「猿沢池」方面の旧市街から
こちらへ。
久しぶりの「奈良ホテル」
奈良の街に相応しい重厚な「本館」
素晴らしい!!
明治の時代の匂いがそのままに。
メインダイニング「三笠」
実に重厚です。
「三笠」のテラス席ので食事を頂くことにしました。
時間帯的にお客さんもまばらで、とても静かな席です。
いただいたのは、もちろん「ビーフカレー」
それ以上は、ちょっと・・・
上品でありながら、ブイヨンが効いてしっかりとした味の欧風カレーです。
ビーフは角切りの大きなもので、
あまりカレーに煮込まれたないからしっかりとした歯応えと肉感がありました。
食後のコーヒーもいただいて、朝から何も喰っていなかったので満足しました。
以前来たときは、この本館の部屋で泊まりましたっけ。
以前は近鉄グループの経営でしたが、今はJR西日本グループの傘下らしいね。
奈良ホテル敷地内の「聖ラファエル教会」
和と洋の融合の象徴でしょうか。
「猿沢池」から望む「興福寺 五重塔」
もう、奈良を代表するような風景です。
「もいちどの商店街」の土産物屋さんの前では掃除を始めてます。
そろそろ店仕舞いかな?
奈良でもう一ケ所行きたいところがあるから、急ぎ移動しましょう。
西大寺駅から歩いたところにある「秋篠寺」です。
「秋篠宮」の宮号はこちらの寺のある「秋篠」が由来です。
こちらの本堂に安置されている「伎芸天」という日本では珍しい仏様が好きで、
久しぶりにお会いしに行きました。
本当に綺麗で憂いのある表情の仏様です。
さて、名古屋に移動です。
西大寺駅から近鉄に乗って、大和八木駅で名阪特急に乗り換えて名古屋入りしますよ。
西大寺駅の特急券売り場では、知り合いのK藤さんが後に並んでいたみたいで、
電車に乗ってからK藤さんからご連絡をいただいて知る!!というエピソードもありました。
長いようで短かった関西の旅を惜しむように
電車の車窓からは奈良の夕日が赤く見送ってくれました。
名古屋に つづく