横浜
雨でしたが間もなく上がった。
KAAT横浜芸術劇場
初めてでしたが、なかなか立派できれいな劇場でした。
仕事で関わっている佐渡の太鼓パフォーマンス集団「鼓童」の舞台を観に行った。
演出を控えめにして、
その分太鼓のダイナミックさを前面に押し出したパフォーマンスだったので、
ドンドン心に響く太鼓の音がとても良かった。
舞台終了後、すぐ近くの中華街へ繰り出す。
雨はすでに上がっている。
横浜中華街の迷店「天龍菜館」へ。
先客は無し。
メニューの多さに迷うことこの上無し。
「他店に無いオリジナル料理」と貼ってあった「陳皮蒸し肉餅」に興味持った。
店主らしき人にどんなものなの?と聞いてみたら、
壁に貼ってある写真を指して「この人食べたよ」と。
古い写真には地井さんがぼんやりと写っていた。
「ちい散歩」かぁ、、、お亡くなりになってるじゃん。
まあ、いいかと頼んでみた。
店主が片言の日本語で、時間がかかるから「きゅうり」を喰えと奨める。
「きゅうりのニンニク浅漬け」
200円だと言う。
安いからいいか。
旨い。
サッパリとしてにんにくが効いてて、ビールにあうね。
どうも厨房が一回外に出て、しかも2階にあるようなので、
店主が厨房に行く間は独りになる。
ひたすらきゅうりを喰らう。
そしてようやく「陳皮蒸し肉餅」が出てきた。
うぉ!すごい量だ。
蒸したてで熱々だ。
そして、陳皮(みかんの皮)の香りがすごいや。
基本的には、かなり荒い状態のひき肉にいろんなスパイスを入れて蒸したもの。
粘り気のあるひき肉が蒸されて固まった感じが、確かに餅っぽい。
量がすごいんだけど、旨いなぁ。
その間、ビールから紹興酒に。
やあ、テンションが上がってさらになにか喰いたくなってきた。
「椒塩排骨」とか「椒塩牛肉」とか「ピリ辛」って書いてあるあるから旨そうだけど、
この店の料理の量だともう肉ものは無理だろうな~。
という訳で「椒塩豆腐」を注文。
マイガッ!
見た瞬間から全部喰うのは無理!と思った。
でも、
喰ってみるときっちり水分が抜かれて「干豆腐」のような食感の豆腐がきれいに四角く揚げ豆腐になっている。
そこに山椒と唐辛子塩の細かいものが絶妙に絡んでいて、
こりゃまたまた酒にあいますなぁ~。
悪戦苦闘しながら喰っていると、
調理が終わって手持ち無沙汰に新聞を読んでいた店主が話しかけてくる。
片言の日本語と広東語のようだが、なんとか会話になるもんだね。
半分しか喰えなかった豆腐をお持ち帰りにしてもらって、
そろそろ引き上げようかと思っていたころに、
近所の中華店のコックさんとその彼女らしき女性が入ってきて一気に賑やかに。
ちょうど帰りやすくなった。
サービスですと、最後に出された「杏仁豆腐」も旨かったな。
マスター、また来るね!
その後、中華街周辺をフラつく。
独身時代は呑み歩いてた一帯。
欧米人の船乗り相手だった怪しいバー「チェッカーズ・クラブ」跡。
元柔道家でハワイの日系二世だと言う女好きのマスターと
ビリー・ホリデー張りに枯れたママさんは、もういないんだろうな。
広告などでお世話になった横浜地場の珈琲会社「キャラバンコーヒー」
風の噂では、大手メーカーの傘下に入っちゃったとか。
「レイトンハウス」
モーターレースでバブルの時代に名を馳せましたね。
ここにビルが建ったときも派手なものでしたが、「レイトンカラー」も色褪せましたね。
山下町のロックバー「デランジェ」で一杯。
70~80年代ロック曲をターンテーブルでリクエストに応じてくれる店。
オールレコード盤です。
もう、16年ぐらいやっていると女性バーテンダー兼DJが言ってましたが、
今回初めて行ってみましたよ。
いい店ですね。
酔っ払ってたアメリカ人ビジネスマンとお互いがリクエストした曲を褒め合いながら、
「オールドグランダッド」をロックで2杯。
いい時間を過ごしました。
その日は横浜の実家に泊まるつもりだったので、
終電近くまでのんびりと呑み続けることができた。
やっぱり、中華街周辺で呑む酒は横浜で呑んでる感があっていいね。
明日も呑むよ。