カツ丼企画をやってみて思ったんだけど、
カツ丼ほど自分の「これが好みのカツ丼」って
イメージに近いものを探すのが
大変なメニューもないのだ。
なかなか訪ね歩くのは大変なので、
過去にさかのぼって喰らった「カツ丼」の中から、
自分のベスト5を選んでみました。
第5位
「燕楽」(御成門) とんかつ屋系
低温で二度揚げする「とんかつ」で有名な店。
ランチでは特にですが、カツ丼も看板メニューのひとつ。
ちょっとツユが甘めだけど、看板メニューっていうだけのことはある。
第4位
「坂本屋」(西荻窪) 定食屋系
料理評論家・山本益弘氏をして「日本一旨いカツ丼!」と言わしめた店。
別に何の変哲もないカツ丼ですが、
とにかく美味しく提供するための細やかな気配りがなされていて、
丁寧に作った結果が評価にでたのでしょう。
お店からすれば「いつも通りに普通に作っただけ」
ということなのかもしれない。
あたたかい店です。
第3位
「砂場」(新宿・小滝橋通り) そば屋系
街場の普通のそば屋さん。
こんなにレベルの高いカツ丼が出てくるとは思っても見ませんでした。
まず、そのファースト・インパクトに圧倒される。
ちゃんと、揚げたてのカツを使っているから、
卵でとじてない部分はカリカリと歯ざわりもいい。
ツユはそば屋だから間違えはない。
ビックリの旨さです。
第2位
「とん喜」(銀座) とんかつ屋系
銀座にありながらリーズナブルな値段でとんかつがいただけるこの店。
カツ丼はハッキリ言って「旨い!」です。
大将は神経質そうで、いつも店員を怒鳴りまくってます。
そこはいただけない所ですが、その分値段の割りに仕事はしっかりしてます。
「特製カツ丼」もありますが、普通のカツ丼で十分満足できる。
やはり、
カリカリの部分のカツと、トロトロの卵のバランスで、
「カツ丼」ならではの良さを出してくれています。
とんかつ屋系の店にしては、ツユが良いです。
甘からず、塩っぱからずで、こちらもバランス感に貢献しています。
銀座の貧乏リーマンの味方ですね。
第1位
「豊ちゃん」(築地場内) 洋食屋系
ご存知、築地場内の老舗人気洋食店「豊ちゃん」の人気メニュー。
創業大正8年だそうです!!
河岸のみなさんは、
カツとじとご飯が別盛りになった、通称「あたま」を
喰らっている人が多いのですが、
わたしの場合はあくまで「カツ丼」でいきたいですね。
注文する時に「あるとこ」「ないとこ」と、
オーダーメイドできるのもここの特徴。
「あるとこ」=「脂身のある豚ロース肉のカツを使ったカツ丼」
「ないとこ」=「脂身のない豚ロース肉のカツを使ったカツ丼」
ということになります。
もちろん、
わたしは「あるとこ」を毎回オーダー。
肉を選別してから衣をつけて揚げるので、
多少時間はかかりますが、好みの旨いものが喰えると思えば我慢、我慢。
ラードで揚げたカツは独特の香ばしいラード臭で
食欲をそそります。
ツユは文句無し!
時々聞こえる、
河岸の兵達と大将、女将さんとの会話を楽しみながら、
ガツガツと一心不乱にかっ込むカツ丼の醍醐味よ!
「オレはカツ丼が大好きだ~!」と
思わず叫びたくなっちゃいますね。