中野の幻のやきとん屋さん「石松」
看板も出てないし、間口も狭いのでなかなか見つけられないし、
それ以上に感じる「敷居の高いオーラ」がイチゲンさんを寄せ付けなかったんだけど、
最近はマスターを手伝う女性(奥さん?)が入るようになってから、
すっかり普通のお店に様変わりしてしまいました。
※店名は店に入ってから見つけられます。
とは言っても絶品な素材の良さと絶妙な焼きの腕が変わっているわけではない。
この店が「幻」と言われてきたのは、そのやきとんのクォリティと
それに反比例した値段の安さが故なのです。
カウンターの上には無数のキープボトルが林立してます。
カウンター下や二階に上がる階段や二階にも無数のボトルがあるらしい。
しかし、マスターは客の顔を見ただけでその無数のボトルの中から
その人が入れたボトルを探し出して客の目の前に置いてくれるのだ。
恐るべき記憶力!
わたくしめのボトルはクマちゃんガンダムがぶら下がっているヤツね。
無断で呑んじゃダメよ!
その日のお通し(無料)は「豚の耳」と「ガツ酢」でした。
なんと言っても1本目は「レバ 塩」
そして「レバ タレ」
いつも2本頼んで塩とタレで1本ずつ焼いてもらいます。
注文が入ってから塊の豚レバから切り捌いて串に刺して焼いてくれます。
それだけ時間をかけて出してくれるので、
他の人が頼んだものを便乗して頼んでマスターの手間を省くのが
この店の常連客たちの暗黙のルール。
「テッポウ」 この歯応えは他店には無いもの。
ちょっとこの日は焦げてしまってますね(藁)
「チレ(脾臓)」 なんとも言えない複雑な味。
「チレ」に付きものの網脂にあまり拘らないところもこの店の凄さ。
「カシラ 醤油」 こちらのカシラを喰うと他所のカシラが喰えなくなる。
肉の滋味をじっくり味わうには醤油で焼いてもらうのかベスト。
タレはもちろんのこと塩も強過ぎるので、醤油はなかなかの選択になるのです。
「ダンゴ(ツミレ)」 オーダーが入ってから丸めて茹でて焼いて出す逸品。
これだけを10本喰いたいという客もいるぐらい旨い。
「ウインナー」 スーパーで買えるようなものなんだけど、焼き方ひとつでここまで旨くなるとはね。
真打は「ラム」 もうなにも言えねぇ~