kmitoh 春夏秋冬

水生生物雑記帳・男鹿半島幻想・接写と拡大写真

魚の卵:(I)ヨコスジカジカ:岩の間に産卵する。

2014-09-26 16:27:28 | 魚の卵


 緑色の卵。褐色がかったものもある。




 卵粒の大きさは1.4mm




 ヨコスジカジカ(ヨコスジカジカでない可能性もある。)


 ヨコスジカジカは全長30cmで、主な分布は日本海北部と北海道である。
 産卵生態は、雌が産卵し、それに雄が放精するという一般的な形をとる。
卵塊は岩の間などに固着する。


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魚の卵:(I)ホッケ:岩の隙間に産みつける。

2014-09-22 16:23:30 | 魚の卵


 発眼卵




 卵塊。卵粒間の結びつきは弱い。




 手前が雌で、うしろが婚姻色の雄。




 産卵直前。


 産卵期になると、雄のホッケは体色が白っぽくなり、
頭の先と尾鰭の両先端のみが黒い婚姻班ができる。

 そして、岩の裂け目や窪みなどになわばりをつくり、雌を呼び込んで産卵放精する。
 雄は、その卵塊を岩の裂け目などに押し込み、孵化するまで新鮮な水を送り、
ゴミを取り除いて世話し続ける。

 水温が10℃で、約1か月で全長11mmの仔魚が産まれてくる。


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魚の卵:(I)トウベツカジカ:卵塊を岩の隙間に産みつける

2014-09-20 07:34:10 | 魚の卵


 卵の色は、黄色または赤黄色で岩の隙間などに産みつけられる。卵粒径5mm。




 発眼した卵。




 孵化した仔魚は、すでに鋭い歯をもっていて、ほかの魚の子どもとは異質な感じがする。




 トウベツカジカは、別名ケムシカジカ、図鑑によって名前がちがっている。
 男鹿での地方名は「スゲエモン」、卵も料理の材料になる。
 大きさは、35cm。
 島根以北の日本海と東北以北の太平洋に分布している。


 産卵生態には大きな特徴がある。
 産卵するときは雌だけで行われ、その卵は受精していないが、
中にはすでに精子が入っている。
 そして産卵後、海水に触れると受精し、発生が始まる。

 トウベツカジカは普段は深い海にすんでいて、
沿岸の水温が下がってくると、産卵のために浅瀬にやって来るが、
それ以前に交尾をしている。

 この交尾も変わっていて、トウベツカジカの雄には交尾器がないので、
雌が交尾器のように見える、先端にゼリー状物のついた産卵管を出したとき、
ゼリー状物めがけて雄が放精する。

 このゼリー状物は卵巣腔液で、産卵管とともに再び体内に引き込まれ、
精子は卵の中に入る。


参考:「交尾をする魚、カジカ」宗原弘幸・古屋康則 どうぶつと動物園 1994.7


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魚の卵:(H)ハタハタ(4)

2014-09-17 11:22:29 | 魚の卵


 雌と雄




 雄には生殖突起がある。
 何か理由があるのだろうけれど、わからない。




 口




 咽頭歯(いんとうし)。餌をかみ砕く。
 咽頭歯は多くの魚が持っていて、コイは10円硬貨を曲げてしまう。




 鰓葉(さいよう)は、呼吸器官。
 鰓耙(さいは)は、餌を篩(ふる)い分ける。




 耳石(じせき)。
 目の少し後部にある。
 薄く削ると年輪があらわれてくる。
調査研究では、その年輪から成長記録を読み取る。


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魚の卵:(H)ハタハタ(3)

2014-09-17 09:36:16 | 魚の卵


 ハタハタの卵は粘り気が強い。
 これは「しょっつる」で煮たもの。
 「しょっつる」の原材料は、秋田の場合ハタハタで、これを塩汁につけて発酵させる。




 煮魚。




 焼き魚。
 



 飯ずし。


 刺身・味噌田楽にもするが、私は料理に関しては無知であるから、
ほかの方のページを見てください。


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